手の届きづらい背中は入浴中にケアしましょう/見逃さないで 未病のサイン(2)

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前の記事「50代を過ぎたら背中を洗うのは週1回でいい/見逃さないで 未病のサイン(1)」はこちら。

入浴は血行を良くするので、美肌には良い習慣です。ところがお湯だけで皮膚が乾燥してしまう人もいます。そのような場合には、潤いを保つ入浴剤を使うとよいでしょう。お風呂上がりの肌にクリームなどを塗って保湿することも良いのですが、背中には手が届きづらく、まんべんなく塗るのも難しいと思います。そんなお風呂上がりのケアを、入浴中にしてしまう方法があります。湯船に好みの天然オイルを入れることで、湯上がりの肌を守ります(下のイラスト参照)。

背中の皮膚に若々しさを取り戻したいと考えるなら、ウォーキングなどのエクササイズが効果的です。筋肉がつくことで皮膚にハリが出ますし、血行が良くなるので皮膚が潤います。寒い季節ですが、背中を真っすぐに緊張を保った姿勢での歩行を続けるだけでも違いが出てきます。

慢性的な乾燥ではなく、ある日突然に乾燥した、皮膚がぴりぴりしたという人は、ボディシャンプーや入浴剤を最近変えなかったか振り返りましょう。最近は洗濯物の柔軟剤で皮膚にトラブルが出るケースが増えています。「アレルギー性接触皮膚炎」の可能性がありますので、元の製品に戻して症状が治まればよいのですが、続くようでしたら医療機関を受診しましょう。

 

お風呂で背中をオイルケア

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1.天然オイルを2、3滴湯船に垂らします

アルガンオイル、ホホバオイル、オリーブオイルなど天然の美容オイル2、3滴を湯に垂らしてかき混ぜます。オイルの細かい粒が湯の表面に油膜を作ります。

 

2.お湯から出るとオイルの粒が背中に張りつきます

天然オイルを入れた湯につかって血行を促進。湯から出る時に、湯の表面に浮かんだオイルの粒が体に張りついて水分の蒸発を防ぎます。油は少量なのでベタつきません。タオルで拭いても、オイルは皮膚の上に残ります。

  

取材・文/三村路子 イラスト/角しんさく

  

手の届きづらい背中は入浴中にケアしましょう/見逃さないで 未病のサイン(2)
<教えてくれた人>
工藤清加(くどう・さやか)先生

美容皮膚科医。六本木わかばクリニ ック院長。総合病院にて皮膚科、内科の研究を経て、現職。患者主体の丁寧な診察と分かりやすい価格設定をモットーに美と健康をサポート。著名人からの指名も多数。オリジナル調合のドクターズコスメの開発も。

 
この記事は『毎日が発見』2018年1月号に掲載の情報です。

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