食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。
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出社初日に上司から言われたきついひと言
私の知り合いで外資系の会社に転職した男性がいます。彼が初出社したときに最初に上司から言われたことは仕事のことではなく、次のような脅しともとれる警告でした。「タバコを吸っているなら、今すぐやめろ。それと、少し太り気味だから適正体重に落とせ。それができなければ、この会社で君の将来はないと思っていい」
確かに、職場を見渡すと、太っている人は見当たらず、社長をはじめとした幹部達にも、中年特有のビール腹をした人はいなかったそうです。彼は1日に20本以上のタバコを吸っていましたが、インターネットで会社近くの禁煙外来のある病院を探し、禁煙治療を始めたそうです。
彼は当時、身長170㎝で体重が80㎏ありましたが、ダイエットの本を買い込んで今はやりの糖質オフの食事に切り替えました。さらに、週2日はフィットネスクラブに通って筋力トレーニングとスイミングをしたといいます。その甲斐があってか、70㎏まで体重を落とすことに成功し、大学時代の友達からは見違えたとほめられたそうです。
ただ、本当に太っていることや喫煙していることが、仕事のパフォーマンスに悪影響をあたえるのでしょうか。
稼げる男は食事の内容が違う
ここに厚生労働省が毎年発表している統計があります。「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」では、日本人の食生活や運動、喫煙などの生活習慣、肥満や生活習慣病について調査を行い、その結果を発表しています。
そのなかに、「所得と生活習慣等に関する状況」という項目があります。国がこんなことまで調べるようになったとは驚きですが、生活習慣と所得に強い相関関係があることが一目でわかります。
この調査では、世帯の所得別(200万円未満、200万円以上〜600万円未満、600万円以上)に、その家族の生活習慣(食生活、運動、喫煙、飲酒、睡眠、健診、体型、
歯の本数)の状況を比較しています。
この統計で面白いのが、世帯の所得別の穀類(ごはん、パン、うどん、中華そば、甘いお菓子など)と肉類(牛・豚・鶏肉、魚類など)、野菜の摂取量の比較です。所得が200万円未満の世帯の男性では、穀類が1日535・1g、肉類が101・7g、野菜が253・6gなのに対して、600万円以上の世帯の男性では、穀類が494・1g、肉類が122・0g、野菜が322・3gでした。
次の記事「ごはんより肉を食べたほうが稼げる男になる?」はこちら。
森 拓郎(もり・たくろう)
1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。
『稼げる男は食事が9割』
(森 拓郎/KADOKAWA)ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?