タンパク質の不足が「脂肪肝」を招く可能性あり。1日に必要な量と食べ方を医師が解説

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『専門医が教える 1分で肝臓から脂肪が落ちる食べ方決定版』 (尾形 哲/KADOKAWA)第5回【全6回】

シリーズ累計12万部を突破した、『専門医が教える 1分で肝臓から脂肪が落ちる食べ方決定版』(KADOKAWA)は、肥満解消と脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来「スマート外来」の担当医・尾形哲先生の著書。先生いわく、肝臓の脂肪は落ちやすく、少しの努力で基礎代謝が上がり、自然と痩せやすい体質へと変わっていくそうです。本書では、無理な運動や厳しい食事制限は一切おすすめしていません。掲載しているのは、日々の生活に簡単に取り入れられる「1分でできる工夫」ばかり。今回はこの本の中から、健康的な毎日を手に入れるためのヒントをご紹介します。

※本記事は尾形 哲(著)による書籍『専門医が教える 1分で肝臓から脂肪が落ちる食べ方決定版』から一部抜粋・編集しました。

やせる食べ方ルール:体重1kg当たり1gのタンパク質を3食に分けてとる

【理由】タンパク質不足は筋肉を減らし、肝臓に脂肪が増えるから

タンパク質は筋肉の構成要素であり、筋肉の修復と成長に欠かせません。1日に必要なタンパク質量は、おおむね体重1kg当たり1gと考えます。体重60kgの人の場合、1日に必要なタンパク質量は60g。

3食に分けると1食当たり20gです。しかし、多くの人が1食でタンパク質を20gとれていないのが現状(下グラフ参照)。

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筋肉が減ると血中のブドウ糖の貯蔵場所も減り、処理しきれない糖は肝臓に中性脂肪として蓄えられます。筋肉量の減少は脂肪肝に直結するのです。

【だからこうする!】1食20~30gのタンパク質を3回とる

タンパク質は肉、魚、卵、大豆食品、乳製品に豊富に含まれています。ただし、消化・吸収に時間がかかるうえ、体に長くとどめておけないので、1日3食に分けてこまめにとることが大切です。

毎食、タンパク質を20~30gの範囲でとるようにすると、食事のボリュームの面でも食べやすいといえます。

肉や魚なら100g分で約20gのタンパク質を摂取できます。卵1個や納豆1パック、豆腐1/3丁(100g)には約7gのタンパク質が含まれるので、3つを組み合わせればOK。また、同じタンパク質でも脂質が少ない大豆食品や魚、とり肉を優先します。ツナ缶、さば缶、チーズ、豆腐バーなども手軽に食べられる食品です。卵、乳製品(牛乳を除く)も含めてバランスよく食べましょう。

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大豆食品、魚、とり肉を優先し、卵、乳製品も含めてバランスよく取り入れましょう。

 
※本記事は尾形 哲(著)による書籍『専門医が教える 1分で肝臓から脂肪が落ちる食べ方決定版』から一部抜粋・編集しました。
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