『人生は夢にぼた餅 80過ぎても楽しく生きとるねぇ』 (祖母と孫ちゃんねる/KADOKAWA)第4回【全6回】
SNSでの総フォロワー数が65万人を超えるアカウント「祖母と孫ちゃんねる」。主役は、天真爛漫で笑顔がキュートなおばあちゃんです。楽しいことだけでなく苦労や悲しい別れなども経験しながら、それでも穏やかに自分らしく80年以上を生きてきたおばあちゃん。その、ありのままの姿や思いをまとめたのが書籍『人生は夢にぼた餅 80過ぎても楽しく生きとるねぇ』(KADOKAWA)です。おばあちゃんの、家族との思い出や普段の暮らしの様子、今は亡き夫や一緒に活動する孫への思いから伝わってくるのは、生きる喜びと温かさ。読めばきっとあなたも、たくさんの元気をもらえるはずです!
※本記事は祖母と孫ちゃんねる著の書籍『人生は夢にぼた餅 80過ぎても楽しく生きとるねぇ』から一部抜粋・編集しました。
体操は毎日欠かさずやっとるよ
カラド(体)のために毎日体操は欠かさずやっとるよ。自分のために出来ることはやらにゃあねぇ。カラドは大事だもん!
体操教室で教えてもらったり、病院ですすめてもらったり、本やテレビで観たりした体操を順番にやっとる。腰が曲がって出来んくなった動きもあるけど、寝転んで足を上げたり曲げたりはまんだ出来るもんでよぉやっとるよ。
毎日やっとるせいだか、けっこうカラドは柔らかいだよ。そいだもんで病院やなんかで診てもらうときも「あんたよぉ〜足が開くだねぇ」ってよぉ言ってもらう。この歳でしゃがんだり立ったりが困らず出来るのは毎日の体操のおかげと思う。
体操教室へ行っとるときは、お友達もいっぱい出来て、みんなでおしゃべりしながら賑やかにして楽しかったよ〜! 毎年桜が咲く時期は体操教室が終わるとみんなでお花見に行ったりもして。
自転車で行っとっただけど、ちょうど通るとこに同じ教室の人の家があるもんで声かけてさ。いつも一緒に自転車で並んで走って向かっただ。その人とは今でも仲良くさせてもらっとるよ。わたしと同じで野菜や花を育てるのが好きだもんで、自分のとこにあって相手の家にないものは持ってくだ。今じゃ自転車に乗れんくなっちゃったもんで、よぉ電話でおしゃべりしとる。
雨の日は夫が教室へ送ってくれることもあった。
帰りが雨になっちゃったときはトラックで迎えにきてくれて、自転車を積んでくれてね。教室が2階にあるもんで夫が見上げて待っとってくれるの。
体操教室も長いこと通ったで思い出いっぱい! ああいうみんなで何かするのも好きだもんさぁ!
寝転んでやる体操はまんだ出来るだわ! 足を高く上げて、左右の足を交差したり曲げたりして