最近よく耳にするようになった「ふるさと納税」。これは、応援したい自治体に寄付ができる制度です。税金がお得になり、地元の特産品などが返礼品として送られてくる楽しみはもちろん、寄付を通じてその地域を応援したり、地域づくりに貢献できたりすることも魅力です。最近、返礼品の価格が寄付額の3割に規制されましたが、まだまだ人気は上昇中。お得になる仕組みを知って、さっそく始めてみませんか?
「たった6つのステップで出来る、ふるさと納税の手続き まだまだ人気!ふるさと納税(1)」はこちら。
寄付をしても自己負担は〝実質2,000円〞だけ
自己負担が2,000円で済む寄付金額の上限は、人によって違います。上限額を超えて寄付をすると、その分のお金は控除されず、単純に寄付をしただけになるので注意しましょう。上限額の目安は、年収、家族構成、扶養家族の有無などによって変わります。所得が年金のみの場合でも、住民税を支払っていればふるさと納税の申し込みができますが、年金額や年齢によって上限が違うので詳しくはお住まいの自治体に問い合わせを。
寄付金額の目安
▽夫婦(70歳以上)の年金受給者の場合
※年金受給者の場合、年齢や夫婦それぞれの年金額によって上限額が違ってくる。寄付をする本人が住民税を支払っていることが大前提。
▽会社員の夫婦(妻が専業主婦)の場合
※配偶者に収入がなく、配偶者控除を受けている場合。
インターネットを活用すれば、目当ての返礼品がすぐ見つかる
ふるさと納税の返礼品を選ぶときに便利なのは、全国の自治体の返礼品情報を紹介するインターネットのサイト。「ふるさとチョイス」「ふるぽ」「さとふる」などが有名どころです。
どの自治体がいいか分からない場合は、サイトの「返礼品人気ランキング」なども活用しましょう。それぞれの自治体が自信を持っておすすめする旬の果物や新鮮な魚介、肉、お米などの返礼品に、思わず目移りしてしまうこと間違いありません。
代表的なふるさと納税の情報サイト
▽ふるさとチョイス https://www.furusato-tax.jp/
圧倒的な情報量で、このサイトから寄付の申し込みも可能。ランキングも充実。「ふるさとチョイスPremium」では、ふるさとチョイスが厳選した返礼品を掲載した総合カタログがもらえる(現在は配布終了/秋冬号準備中)。
▽ふるぽ http://furu-po.com/
特徴は「ポイント制」であること。自治体に寄付をするとポイントとカタログ冊子がもらえるので、そのポイントで、カタログから返礼品を選んで申し込む。カタログでじっくり選びたい人におすすめ。
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酒井富士子(さかい・ふじこ)さん
経済ジャーナリスト、回遊舎代表取締役。『日経マネー』副編集長などを経て、2003年から現職。近著に『60代の得する「働き方」ガイド』(近代セールス社)がある。