アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
息子の通う高校でPTAの会長に選出された時のお話です。
【前回】PTAの特定メンバーが私を嫌う理由は...謎を解くカギは担当教師の「ある一言」

PTA会議の内容を録音し、部外者である元会長に聞かせていたことが判明した吉田さん。
PTA担当の倉木先生から、元会長の子分になった吉田さんも私と同じ卒業生だと聞き、驚きすぎて声が出なかった。
「いや、かづさんがPTAに入ってくるまでは、元卒業生ってことで結構校長や教頭にチヤホヤされてたんですよ(笑) それが、かづさんが2年生で副会長として入って来たでしょ?」
「それも1年で役員になってなかったのに突然副会長で...」
「ええ...」
「自分は3年だから最後の花を咲かせられると思っていたにもかかわらず(笑) 私が入ってきたんで日の目を見る事なく卒業したと...。だから今度は下の子どもが入学してPTAに返り咲いて一矢報いようと...」
「まぁ、そんな所じゃないですかね?会長が睨まれたのは...」
なるほど...。
そこまでして恨みを晴らしたいのか...。
思い返せばPTAに入った当時は、どこに行っても校長や教頭が「副会長は本校の卒業生なんですよ!」と私を繰り返し紹介し、なにかと卒業生だと言うことを強調していた。
それを聞いた保護者さんや関係者の皆さんがそのたびに感心し、「当時も優秀な生徒でしてね」と教頭が付け加え、「わが校の生徒はみな優秀で将来有望」と言わんばかりの表情の校長のセットだった。
生徒だった当時、教頭は私の進学指導で教科担任だった。
「私先生に(風紀違反で)2回捕まりましたやん。1週間停学にもなったし(笑)」と後で言うと、「そやったか?」ととぼけていたが、忘れているはずがない。
看護学校を受験する時に必要書類がいると言うと、「うちの学校で過去に(成績が)1位の奴が受けたことがあるけど落ちた!3位のお前が受かるはずない!」と言われ、「落ちたって責任取れなんて言わんから書くもん書けや!」と職員室で言った生徒を忘れるはずがないし、同窓会開催時には毎回呼んでいたので、私がどんな生徒だったかなんて忘れたくても忘れられないはずなのだ。
広告塔と言えば大袈裟だが、都道府県の校長会などでも「うちの会長は卒業生で」と校長が言いふらしていると言うのも聞いたことがあるので、吉田さんにしてみれば、私が入ってきた途端に自分への扱いが急に変わったのを苦々しく思っていたのだろう。
私はPTAというものは縁の下の力持ちであって、自己アピールや承認欲求の場ではないと思っている。
我が子がお世話になっている学校への奉仕の心が大事だ。
今はPTA活動に批判的で、ましてや夫婦共に働く世帯が増えてなり手が無く、PTAの存在自体が不要な物だとの意見も多々あるが、自分が頑張って教職員にアピールすることで、少しでも我が子に何かプラスになるのではないかと進んで役員になりたがる保護者が実在するのも確かなのだ。
吉田さんの謎が(思い込みだけだが)解明したので、そのことを先に帰った会計の黒木さんにメールを送った。
するとすぐに黒木さんから電話があり、私がPTAに入る以前のことを思いだしたようだった。
「そやったわ!かづさんが入る前は自分でも卒業生やって言うてたわ!」
黒木さん...、早く教えといてよ...。
いちいちみんなに回すことなくとも、黒木さんに伝えたら恐らく本部の主要メンバーには知れ渡るはずだ。
そして、校区内パトロールの件は、本部と教職員に警察と希望参加者を含めて少人数で実施することを、理由と合わせて各委員の長・副に連絡網(当時はFAX)で回してもらった。
数人の委員さんからFAXをもらい、やはり「うちの子はパトロール地域を通らないから参加の意味がなかった」であったり、「大勢でパトロールをする必要があるのか疑問だった」と書かれてあった。
ただ、1年の副委員長からは「吉田さんから『こんなに色々活動を削減してPTAをなんだと思ってるんやろ!やる気がないだけやん!呆れた』とFAXが来ました」とFAX画像の写メが届いた。
「ご迷惑をおかけしております。本当に申し訳ない」と返信し、「そっちこそPTAを自己アピールの場だと勘違いしてんじゃねーのか?吉田!」と口から出た。
まぁ、吉田さんが敵意むき出しだった理由がなんだったのかがわかっただけでも私はずいぶん気が楽になった。
理由がわからなければ対処の仕方も無く、モヤモヤが残り続けるのも気持ちが悪い。
かと言って何か対処をする気は無く、そんなくだらない理由で憎まれていたのかと思うと、それこそ同じ卒業生として情けないわと思った。
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