余裕がない心に「癒しと元気」を与えてくれたガーデニング

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ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:49
プロフィール:3人の子持ちママです。私が42歳のときに47歳の夫が脳梗塞で倒れ、右半身のマヒと言語障害などが残りました。私自身も甲状腺の持病の他に、年齢とともに高血圧症や椎間板ヘルニアなどの病気が出てきています。

私がガーデニングを始めたのは、現在住んでいる家に引っ越してきた8年前の春のこと。当時の私は41歳。自営業の夫と3人の子どもを持つ、ごく平凡な専業主婦でした。引っ越し荷物の片付けが一段落した私は、さっそくウキウキとした気分で長年の夢だった庭の花壇作りを開始。近所にあるホームセンターで花壇用のレンガと土、そして花壇の主役となるペチュニア、日々草、ベコニア、マリーゴルドなどの花の苗をどっさり買い込みました。ガーデニングの楽しいポイントは、完成した姿を想像しながら花の苗を選ぶことにもあるのではないかと思います。「ここはピンク系のかわいらしい花を」「ここには少し背の高い花を」などど想像を膨らませながらのショッピングが、とても楽しかったのをいまでもよくおぼえています。

ショッピングの楽しい気分で勢い付いた私は、その日のうちに花壇を完成させました。色の配分を考えて花の苗を植えましたが、苗はまだどれも小ぶりで、見た目は少し寂しい気がしました。でも、根が張り育っていけばバランスも取れてくるはず。きっと色とりどりの花に溢れたステキな花壇になるだろうと、私の心は達成感と期待でいっぱいになりました。そして、1カ月後。グングン成長した花々は、期待通りの美しい姿をみせてくれたのです。

それからというもの、ガーデニングは私の楽しみの一つになりました。水をやり、追肥をし、咲き終わった花がらを摘み、来年まく種を取る。毎日世話をしながら、植物を育てる楽しさを満喫していた充実した時期だったと思います。

ところが、数年後、夫が脳梗塞で倒れたことで、専業主婦だった私の生活は一変しました。入院中の夫の世話と家事育児。その他に、家計を支えるために、夜は近所の食品工場で働くことに。睡眠時間は、1日平均3時間程度しか取れず、肉体的にも精神的にもまったく余裕がなくなりました。当然、カーデニングをするどころではありません。毎年美しい花を咲かせてくれた花壇は、雑草が生い茂り荒れ放題。「ああ、きっともうガーデニングをすることはないだろうな...」と、そんなあきらめにも似た気持ちでいた私に、また転機が訪れたのです。

それは2年前のこと。当時小学3年生だった末の息子が、学校からミニヒマワリの花の種を10粒ほどもらってきました。確か、近所の農家からの寄付だったと思います。「お母さん、小さいヒマワリだからプランターでも育つんだって」と種を私に手渡す息子の満面の笑みに、「ああ、そうか、別にプランターでもいいのか」と、「ガーデニング=花壇への地植え」という固定観念に縛られていた私は、すっと肩の力が抜けました。「それじゃ、一緒に植えてくれる?」と問う私に、「うん、植えるよ!」と、またもや全開の笑みで応える息子。その笑顔が心にしみました。

8年前に初めて花の苗を買いに行った近所のホームセンターに行き、60センチの箱型のプランターを2つと、草花用の土を購入。息子と一緒に、ミニヒマワリの種をプランターにまきました。久々に触る土は、懐かしくとても温かかったです。やがてヒマワリは元気に芽を出し、見る間に成長していきました。ミニとは思えないくらいに大きく成長したヒマワリの花。太陽に向かってまっすぐ伸びていくその姿に、癒しと元気をもらった気がします。現在も、相変わらず忙しい毎日を送っていますが、ガーデニングは変わらずに心の癒しになっています。そして今の私の目標は、自宅で療養中の夫に、ガーデニングの楽しさを知ってもらうこと。どうしたら夫の興味を引けるか、あれこれ思案中です。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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