「義母が入所する施設でご婦人たちに人気の夫。モテすぎるのも考えもので、昔の恋人と間違えているのか、セクハラを疑うようなことをしてくる人までいるようなのです...。今は、義母のお見舞いに行くときには、時間をズラしたり、誰にもバレないようにしています」

■それは、一人でお見舞いに行ったときのこと...
「俺が来ても最初はさ、みんな普通だったの。でも、あるご婦人と顔見知りになったら、そのご婦人が毎回挨拶してくれるようになったの。その人は俺を俺だとわかっているから何も問題なし。母さんとも仲良くしてくれてるし」
「でも、他のご婦人は違うの。中には俺を昔の恋人と勘違いして、人が見ていないと手を握ってきたり、おしりを触ったり。それに部屋で話したいとか言いながらグイグイ迫ってくることだってあるんだよ! それで施設の人に何度助けてもらったことか。また別のご婦人は、俺を息子と思って話しかけてくるんだ。それはいいの、でも、その人の頭の中で、俺は幼い息子のままみたいでさ『抱っこ抱っこ~』とか、『おやつですよ~、アーン』とか.....。だからさ、違う違う~~~!!! ってなるでしょ。あ~もうヤダ~~~助けてくれ~~~」
夫はそれまでのうっぷんを晴らすかのように一気にまくしたてました。
どうやら、一人でお見舞いの際に、大変な思いをしていたようです。
そして、それをこうやって詳しく聞くと...確かに辛い。
私なら確実に「ヘルプミー!」と叫んでいることでしょう。
そんなこととは露知らず「微笑ましいな~」なんて笑ってみていた私、反省ですね。
この日以来夫は、ご婦人たちが待ち伏せできないよう撹乱作戦を開始。
決まった日時に行かず、日曜日を土曜日に、午前中だったのを午後や夕方にするなどの対処をしてみました。
これが功を奏したようで、ほどなく待ち伏せはなくなりました。
しかし、それでも偶然ご婦人に出くわすことがあります。
そんな時には義母の部屋にすぐに入って立てこもります。
そして帰りは音を立てずに素早く立ち去る。
今はそんなスパイ大作戦? さながらの方法で乗り切っています。
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