「実はね、食べられないの」正月の食事会。持病が進み、箸が進まない母を笑顔にしたのは...<前編>

「お正月は実家で親戚を集めて食事会をします。みんなで持ち寄った料理を食べながらワイワイ楽しく過ごします。そんなひとときが過ぎたころ、母のお箸が全然進んでいないことに気が付いたのです。母は持病があり、食べられるものが限られます。それにしてもどうしたんだろう..。母は『気にしないで』と言うけれど...」

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■お正月早々、母を腹ペコ状態にしてしまった私は...

お正月には実家で食事会が開かれます。

これは毎年恒例になっていて、そこに集まるのはごくごく親しい親戚たち。

ですので、お互いに気をつかう関係ではありません。

そんなわけで、お膳などは準備せず、それぞれが見繕ったものを持ち寄ってワイワイ楽しく過ごしています。

その年もいつも通りに準備をして、他愛のないことを話しながら楽しい時間を過ごしていました。

そんなひとときが過ぎたころ、母のお箸が全く進んでいないことに気づいたのです。

どうしたのかなと気になり、「全然食べてないね?」そう母に話しかけてみると「ハハハ~、私のことは気にしないでね~」と笑顔でリアクションする母。

イヤイヤ、そんなこと言われても気になります。

だって時間はとっくにお昼を過ぎて、そろそろおやつタイムに差しかかる頃。

どう考えても母の空腹はとっくにピークを過ぎているはずなのですから。

そこで、ざっとテーブルの上を見まわしながら、「コレ食べる?」「こっちはどう?」と持ち寄った食べ物をあれこれ勧めてみたら、「実はね、食べられないの」と耳元でささやくではありませんか。

実は母には持病があって、その影響で食べられないものがたくさんあるのです。

もちろんそのことは全員知っていますので、その点を考えながら食べ物を持ち寄ったつもりでした。

しかし、母の病気が進行してしまったことと、そこに高齢という条件が重なり、これまで以上に食べられるものが減ってしまっていたのです。

しかし、私はそのことに全く気付いていませんでした。

きっと、母の病気のことを気にしつつも、長い年月の間に悪い意味での「慣れ」を感じていたのかもしれません。

それが結果的に配慮の無い自分を生んでしまっていたのだと思います。

それが原因で、お正月早々母を「お腹ペコペコ」状態にしてしまったなんて...と、猛省しつつもそんな感傷に浸っている暇はありません。

なにせ母はガマンしているだけで「お腹ペコペコ」状態なのですから。

そこで早速、母をあるところへ連れ出すことにしました。

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