忘年会で不気味に豹変。従業員にトラウマを植え付け、職場から孤立した「上司の末路」<後編>

「書店で働いているのですが、オープン当初の40代の店長は無口過ぎて、従業員とコミュニケーションが取れない困った人でした。しかし、お酒が入ると、キャラが豹変...! そのギャップが怖くて、トラウマ級だったんです...。まさに『裏の顔』を露呈してしまった店長の末路は...?」

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■飲み会の席でキレ気味に部下のダメ出しをする店長

店長はまたいつもの状態です。

いつもと同じ事務所の定位置に置き物のように座ったまま、時間になって「お先~」と帰っていきました。

忘年会の店長は一体何だったんだろうとしばらく話題になったのです。

ところがそれから数カ月後、新入社員の歓迎会を開いた席で、更にキャラが変わっていました。

「○○さん、電話の対応がさぁ、声かなぁ、うん、声小さいよね」

「(バイトの学生)、お前ギリで出勤するのやめようよ」

えらく強い態度で接しています。

話す内容は働くうえで必要なことだったり、普通に注意されれば直すべきことなのです。

しかし、それをお酒が入った状態で、しかも上からだったり馴れ馴れし過ぎる口調で話すため、聞いていて引いてしまいました。

当然、店ではその話題でもちきりに。

どうやら店長はアルコールが入ると人が変わるという話が広がりました。

そんな中でも店長は相変わらず静かに仕事をしていました。

その後も数カ月に一度、従業員を集めての飲み会がありましたが、店長は全て参加し豹変を繰り返しました。

新しいバイトの女の子などは驚いて、離れた席に逃げるように移動しました。

でもビールを片手にあちこち廻り、声をかけては時々キレ気味に仕事の仕方を注意していたのです。

そんな調子なので飲み会は回を追うごとに出席者が減っていき、特に若いバイトは1人も来なくなりました。

そして遂に飲み会は消滅してしまったのです。

2年後にようやく店長は他店へ異動に。

でも、結局みんなの中から「店長との飲み会」へのトラウマは消えることなく、新しい店長も警戒されるようになりました。

そして、何年経ってもうちの店では飲み会は開かれなくなってしまいました。

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