「義母は義父と不仲ということもあり、夫である息子への執着が異常なんです。当然、その妻である私は完全に敵です。結婚当初から嫌味を言ったり、意地悪なことを仕掛けてきたりしました。その中でも私が一番恐怖を感じた出来事があって...」

■私が妊娠を伝えると、義母が信じられないことを口にして...
母親にとって息子というのは永遠の恋人なのですね...つくづくそう感じます。
遡ること10年前、私(当時27歳)と夫(当時30歳)は出会って2カ月足らずで結婚することを決めました。
俗にいうスピード婚というやつです。
赤ちゃんを授かったのではなく、ただもうビビビ!と来たわけです。
当然、家族、友人、皆びっくりしていました。
周りの人は、あまりに早すぎる展開で少し心配もしていたかもしれません。
ですが話はトントン進み結納、入籍、式の日取りもあっという間に決まりました。
みんなが祝福してくれる中、いつも水を差すような発言や行動をしていたのは、義母(当時56歳)でした。
結納は普通、結納金の額を両家で話し合い、新郎側が新婦側に嫁入りの支度金として渡すことが主流だと思います。
しかし義母はそれを冗談っぽく「じゃあ空の封筒で良いかしら?」と言い放ちました。
全然笑えません。
式の打合せや衣装合わせなども、新婦側が足を運ぶことが多いのを考慮して、夫が私の実家に近い式場にしようと言ってくれたときも「じゃあ私たちが遠いじゃない」と平気でのたまいます。
当時の義母からすれば、私は可愛い息子を自分から奪う敵にしか見えなかったのでしょう。
義父とお見合いで結婚し、苦労も多い長男の嫁だった義母。
夫婦仲が悪く、会話も本当に必要最低限しかありません。
そのせいか息子に何でも相談し、息子を誰よりも頼りにしていました。
そんな状況でしたので、いきなり結婚すると言われてかなり戸惑っていたのだろう、と思っていました。
なんやかんやありつつ無事結婚式を挙げ、1年経たないうちに妊娠が分かりました。
それを報告したとき、義母は「そちらのご両親はさぞお喜びでしょう」と鬼のような形相で一言だけ言ったのです。
私はまったく嬉しくないけど、という気持ちがありありと顔に出ていました。
両家にとって初孫になるわけですから、もっと喜んでもらえるものだと思っていた私はガッカリ。
その後親戚の集まりの席で、タバコを吸う人が数人いたのですが、夫が妊婦である私を違う部屋に連れ出したときも、すぐに追いかけてきた義母。
「お客さんがいるのにどこへ行くのか?」
すごい剣幕でまくしたててきました。
タバコは母子ともに良くない、と夫が説明すると、私をギロリと睨みつけました。
いつでも悪者は嫁なのです。
何より閉口したのは、夫の祖父が急死したときです。
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