「何やっとるんじゃ!」深夜ドライブ後、車内で仮眠していた私を待ち受けていた展開とは...<後編>

「もう何十年も前の大学生の頃の話です。友人と深夜ドライブに行くことになりました。夜風に当たりながら夜景を楽しめる真夜中のドライブは最高! でも、さすがに明け方になると睡魔が襲ってきます。車を止め、仮眠をしていた私を待っていた展開とは...!?」

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■だ、だれ!? 車内で仮眠していると、コンコンと窓を叩く音が...

真夜中のドライブは気分爽快!

窓をちょこっと開けて、夜風に吹かれながら私は助手席に乗せてもらって夜景を楽しみました。

何かちょっと大人になった気分?とかなり浮かれていたのを思い出します。

さて、どこへ行こうかという話になったとき「私の実家はここから3時間くらいで着きますよ」と言ってしまった私。

先輩方は「じゃあ、ゴールは茉莉花の家な!」と迷いなく賛成され一瞬焦りましたが、まあ、バレなければ大丈夫か...と私の実家を目指して走ることになりました。

そして明け方4時半頃、実家の前に到着。

我が家は商店街の一角にあります。

家の中には父母や弟がいる...私だけ外にいて、先輩たちと一緒に表札を眺めている、その光景が客観的に見ると可笑しく思えて、くすくす笑いがこみ上げます。

先輩たちも「ここが茉莉花の生まれ育ったところなのか~」としみじみ言ってくれるのがまた面白かったんです。

近所迷惑にならないよう、実家からは少し離れたスーパーの駐車場に車を止めていたので、そこまで戻った頃、さすがに眠くなって皆で仮眠をしました。

しばらくするとコンコンと窓を叩く音が。

え? と思って目を開けるとそこには見慣れた人、というより父の顔が...え? なんで⁉

「お前、何やっとるんじゃ! こんなとこで!」

...ああ、ここは父が通勤でいつも通る場所だということを、浮かれてすっかり忘れていたのです。

先輩方も慌てて起き、事情説明とともに父に謝罪してくれました(1人は寝たふりをしていたようでしたが)。

私たちが早朝、実家の前で話をしていたことは早起きの祖母にバレていたようです。

その後私たちは実家へ行き、母に事情を話して謝罪し、なぜか朝食を食べさせてもらって帰ることになりました。

若い頃って何をしても許される...ではないけれど、無駄に楽しい時間もたくさんあったなあとしみじみ思います。

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