「私がフィットネスクラブで働いていたときの衝撃的な出来事。水泳教室で突然小学生の男の子が苦しそうにプールサイドに座り込みました。しかし、近くにいたコーチたちは見て見ぬふり。そして、鼻で笑いながら信じられない言葉を放ったのです」

■問題行動を起こしたコーチたち。その後もあり得ない発言が...
主任コーチはなんと「放っておいていいよ、どうせ仮病だから」と鼻で笑い、支店長も頷いたのです。
コーチたちが言うには、その男児生徒はいわゆる「かまってちゃん」で、周囲の人間の関心を惹きたくて体調が悪いふりをしているのだそうです。
実際に以前も似たようなことがあり、コーチたちが気にかけるとケロリと治ったそう。
「だから今回も仮病に決まっている。甘えているだけだから、放っておけ」
そう言い残すと、支店長と主任コーチは苦しむ男児生徒の横を通り抜け、授業のためにプールへ向かってしまいました。
鬼のようなコーチたちの仕打ちにどうしていいのかわからず、途方に暮れていると、水着に着替えた40代のパートのアシスタントコーチの女性が通りかかりました。
40代のコーチはすぐに異変に気付き、駆け寄ってきて声をかけてくれました。
「たぶん、過呼吸だね。私が処置するから、あなたは受付に戻って」
私にそう言うと、男児生徒に呼吸法を指示していました。
幸い、短い時間で男子生徒は回復しました。
ですが、初めに放置されたのがショックだったのかそのまま早退し、それきり退会してしまいました。
両親に事情を説明していないのか、両親からクレームが来ることもありませんでした。
支店長も主任コーチも「根性ないね」と笑うだけで、まったく反省の色はありません。
普通の退会として処理しているので、何の処分もなしです。
そのコーチたちが言うように仮病だったのかもしれませんが、もし、命にかかわる発作だったらどうなっていたんだろう。
そう思うと、今でも背筋が寒くなります。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。


