「息子たちが赤ちゃんの頃から仲良くしているママ友。彼女は、『息子に友だちはいらない』という教育方針で、息子T君は友だちとうまく遊べず、トラブルばかり起こすように。ほかのママ友のアドバイスも聞く様子もなく、周囲から孤立していきました。そして、なぜか私にだけ執着するようになったのです」

■3歳から習い事漬けのママ友の息子
近所に住むママ友とは、それぞれの第一子が同い年で、幼稚園も同じ。
働くママ同士、お互いの息子が赤ちゃんの頃から親しくしていました。
旅行や田舎に帰省した際にはお土産を渡し合ったり、ドラッグストアでのおむつの安売り情報などを交換したりと、仲良く過ごしていた乳幼児。
しかし、子どもたちが大きくなるにつれ、小さい頃には気づかなかったママ友との価値観の相違が大きくなってきました。
幼稚園に入る少し前あたりから、教育熱心なママ友は一人息子のT君を、塾、英会話、ピアノへと通わせ始めます。
それに対し、我が家は勉強は後回し。
とにかくたくさんいろいろな人と出会って、友だちを作って、苦手なこと、得意なことをお互いにカバーし合える仲間を作ってほしいという育児方針でした。
人それぞれ、家庭それぞれに考え方はあると思いますが、まだ3歳の子どもを習い事漬けにして、食事も睡眠もままならない状態にしているママ友に違和感を覚えながらも、それを理由に絶縁するほどのことでもないので、今までと変わらない関係性を保っていました。
しかし、勉強する時間が常に優先されているので、友だちと遊ぶ時間がなかなかとれないT君は幼稚園でも友だちとうまく遊ぶことができずにトラブルが増えてきました。
頭のいいT君は、自分の都合のいいように遊びのルールを変えてしまったり、ケンカになったときに先生にウソをついたりするのでだんだんと友だちが離れていってしまい、一人でいることが増えてきてしまったのです。
それを周りのママや先生が心配しても、「息子に友だちはいらない、友だちがいると遊んでしまったり、不必要な情報を入れられたりして、息子がバカになる」と、取り付く島もありません。
そこまで言うのなら、と周りのママたちもそのママ友と距離を取り始め、私もそれにならうように離れていったのですが、なぜか私とだけは離れたがらずに執着されるようになってしまったのです。
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