「生前、冷たい態度を取ってきた義父が亡くなった途端、急に張り切り始めた義母。立派過ぎる仏壇と墓を独断で購入し、『じいちゃんが』と崇めるようになったのです。『だったら生前優しくしてあげればいいのに』と思わずにはいられませんでした。そして、嫁の私が、今でもモヤモヤしていることがあるのです。それは...」

■大き過ぎる仏壇とお墓。この先どうすれば...
ひとつは生前、かなり弱ってからも義父に対して優しい言葉のひとつもかけなかったのに、亡くなってからは「じいちゃんが、じいちゃんが」と崇め、孫である子どもたちにもことあるごとに「じいちゃんが見てるから、じいちゃんが聞いているから」などと言うことです。
もちろん夫婦の間のことは、他の人間にはわからないのでとやかく言うつもりもありませんが、その何分の一でも生きているときに優しくしてあげれば良かったのにと思わずにはいられませんでした。
そしてもうひとつ、義母が大枚をはたいて嬉々として選んだ墓と仏壇ですが、もしも義母に何かあった場合どうなるのか、ということです。夫は一人っ子です。
ただ今、義母が1人で住んでいる家は都心からかなり離れたところにある広く古い一軒家で、夫は年を取ってもそこへ戻るつもりは無いと言い切ります。
墓もその近くにあります。
今はもちろん時折義母宅を訪ね墓参りもしますが、そう遠くない将来いったいどうするつもりなんだろうと考えるとどうも釈然としない気持ちになります。
先祖代々続くというようなたいそうな家系でないとは言え、墓や仏壇をないがしろにする訳にもいかず、かと言って広くもないマンションにあの仏壇を置くということが想像できないのです。
さらにそれを息子に託すというのもどうなんだろうと考えてしまいます。
こんな悶々とした気持ちを夫に漏らしても「今それを考えなくても」と取り合ってくれません。
確かにそうなのですが。
考えても仕方のないことは考えないほうがいいのかと思う、今日この頃なのでした。
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