義父の死後、急に張り切り始めた義母に違和感...。嫁の私をざわつかせる「疑問と不安」<前編>

「亡くなった義父と義母は仲のいい夫婦ではありませんでした。と言うのも、義母が義父に対して異常に冷たかったのです。10年ほど前、義父が亡くなった後の義母に感じた違和感。『だったら生前優しくしてあげれば良かったのに』と思わずにはいられないことがあって...」

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■生前、義父に異常に冷たかった義母だったが...

義父が生きていた頃、義父母はお世辞にも仲の良い夫婦ではありませんでした。

義母は孫の前でも平気で義父を罵り、ちょっとしたことでもあげつらい嫌味を言うので、聞いているこちらもいたたまれない気持ちになったものです。

義父以外の家族には優しい義母なので、余計なんとも言えませんでした。

たいがいの場合、義父は笑ってやり過ごそうとしていましたが、あまりに義母がしつこく言うと声を荒げる一面もありました。

夫に「お義母さんはなぜお義父さんに冷たくあたるのかな」と聞いたことがあるくらいですが、夫もその理由はよくわかっていなかったようです。

10年ほど前に義父が亡くなりました。

義母は粛々とさまざまな儀式を執り行い、四十九日も過ぎ、仏壇とお墓を買おうと思うと私たち夫婦に相談してきました。

義母は何事も当たり前に、きちんとしたい人なのです。

私たち夫婦は義母が選んで申し込んだ墓地に意見することもなく、仏壇選びにも付き合いました。付き合うとは言っても全て経済力のある義母の一存で決定することなので、ただ一緒に行っただけという感じで口を挟む余地はありませんでした。

ただ驚いたのは、思っていた以上に立派なものを選んだこと。

「仏壇というのはこんなに高級なものなんだな」と率直に思いました。

そして購入した仏壇が運び込まれるまでに、リビングの一画を大々的にリフォーム。

義父の若い頃からの写真を飾り、仏壇を設置し、華やかな仏間が仕上がりました。

墓も同様で、何度かの落選の末墓地が決まると、すぐさま知り合いの石屋に頼んで墓の注文をしました。

それも義母は色々とこだわり、石はどこどこのものではないと、文字はこのように、デザインはこうこうでと、これもわたしたちはただうなずくだけで、全て義母の差配で決まりました。

この一連の流れをほぼ指をくわえて眺めていただけなのですが、私はそこはかとなく違和感を覚えていました。

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