「デパートの高級化粧品コーナーでの出来事です。大声で若手を説教する先輩美容部員。かわいそうなことに若手美容部員はしょんぼりしています。しかし、外国人観光客の登場で2人の立場が逆転することが起きて...!?」

■外国人に話しかけられ、焦った先輩美容部員は...
若手美容部員が簡単な英語で観光客に話しかけました。
観光客も簡単な英語で自分の欲しいものを伝え、若手美容部員がいくつか商品を見せると楽しそうに選びます。
その後も若手美容部員は中学生レベルの英語と、身振り手振りで商品を説明し、観光客の要望を聞き、それに合った商品を勧めていました。
結果的に、観光客は10万円近いと思われる高額な買い物をして笑顔で帰っていきました。
「何なのあれ、何言ってるんだか全然分かんない! 私、英語しゃべれないし」
先輩美容部員はそんなことを言っていましたが、別に若手美容部員は英語がペラペラなわけではなく、義務教育で習う範囲の簡単な英語しか使っていませんでした。
商品が売れたのは、観光客の女性の言うことを真摯に聞こうとしたか、しなかったかの差だけだと思います。
先輩美容部員は不服そうにしていましたが、若手美容部員が売り上げを上げたのは事実。
今は昔と違ってゴリ押しだけじゃだめなんだよ...心の中でそう思いました。
若手美容部員を見るとホッとしたような顔をしていたので、見ていた私もホッとしてしまいました。
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