「結婚を機に関西に引っ越して7年目です。義両親と家電を買いに行った時、あまりにも強引な値引き交渉にドン引きの私。『当たり前や』と言うけれど、この風習に絶対慣れない自信があります」
■値引き交渉中「上司に連絡しいな」という義父
夫が転職によって給料が大幅に下がり、夫の両親が私に気をつかってくれたのか「家電などの費用は全部出してくれる」と言ってくれたのです。
そして私と夫、夫の両親の4人で家電量販店に出向きました。
冷蔵庫・洗濯機・テレビなど、「〇ちゃんが好きに選んでいいよ」とのことだったので、とりあえず値札を見つつ、なるべくお値打ちなものを夫と選びました。
いざ会計となったのですが、なんと夫の両親が夫より先に値引き交渉バトルを始めたのです。
「これ、全部購入するから〇円ぽっきりにしてくれへん?」口火を切ったのは、義母でした。
「いつも、このお店で買ってやってるやないの。息子夫婦の新しい生活のために、頼むわ~」と、まるで親しい人にでも語りかけるかのように販売員に話し始めました。
その金額はなんと半額以下。
私は義両親から、少し距離を置きつつ、その交渉の様子をあっけにとられながら見守っていました。
すると義父が私の元へやってきて「関西ではこんなん普通やで。物を値段交渉して買うことは、当たり前や。どうせ、元々高く値段設定してるんやし」と耳打ち......。
(いやいや、ほんまですか~?)と心の中でつい関西弁でツッコミを入れてしまうほどでした。
その後も義母、そして夫2人がかりの値引き交渉は続きました。
「〇〇電器やったら、こんなん絶対に半額にしてくれるで~。まけてくれへんのやったら、お宅で買うのやめとこかいな」と義母。
「まけてくれたらうちの母ちゃんが、近所まわしにここの電器屋のこと、宣伝してくれるで。まけといた方がええんとちゃうかな」と夫。
最後に義父がとどめの一言。
「こっちは忙しくて時間がないんや。はよ上司に連絡しいな」。
販売員のお兄さんは上司に連絡し、上司が私たちのところに来て値段交渉についてそれから30分ほど喧々諤々。
最終的に、すべて新品ではなく、何年か前に出た型番の品物を、交渉通りほぼ半額で手に入れました......。
どうせ買ってもらうなら、最新式の家電がいいなあと思っていた夢も破れました。
ここまで強引な値引き術......、正直私は引きまくりでした。
私、この風習には何年住んでも絶対に慣れそうにありません。
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