「最近転職したばかりの職場。早速、人間関係で悩んでいます。ハンドメイド好きの先輩なのですが...」
■「手芸愛」を熱く語る職場の先輩
転職したばかりの52歳の主婦です。
現在の職場の先輩Aさん(65歳女性)のハンドメイド攻撃にモヤモヤしています。
私の新しい職場は、お昼休みは交代で取り、休憩室で過ごすのが基本です。
ある日、在職20年のベテランAさんと、二人きりでのお昼休みとなりました。
新しい職場でうまくやっていくには、Aさんを敵に回すわけにはいきません。
それなのに私はテンパってしまい、お茶をテーブルにこぼしてしまいました。
「す、すみません」と慌てる私に、Aさんは「これで拭きなよ」と、パッチワーク・キルトのティッシュ入れを差し出してくれました。
そのティッシュ入れは、ひと目で手作りの品だとわかりました。
縫い目が明らかにミシンによるものではないのです。
薄茶とグレーの切れ布の配色も「シック」というよりは「地味」に近い印象でした。
でも、ボタン付けすら面倒な私からすれば、充分に称賛に値する品だったので、Aさんに尋ねました。
「素敵なティッシュ入れですね。Aさんが作られたのですか?」
Aさんは大きく頷くと、「手芸が趣味であること」「特に針仕事が好きで、お菓子をつまみながら針を動かすのが、至上の楽しみであること」など手芸愛を熱く語り始めました。
そのとき「あなたにも作ってあげるね」と言われたのですが、社交辞令だと思い、気にもしませんでした。
ですので、翌朝、職場に着くなりAさんから、「はい。約束のアレ」と小さな紙袋を手渡されたときは、本気で何の約束なのか思い出せませんでした...。
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