「アラフィフの私には80代後半の母がいます。でも、母にとっては、死ぬまで私は『子ども』なのだと実感することがありました。いくつになっても母の愛情は嬉しいものですね」
■私にとって、母は死ぬまで「お母さん」
「まあねえ、どの孫も可愛いねえ。あんたのとこの子も可愛いよ。でもそれもあんたが産んだ子だから可愛いんだろうねえ。やっぱりお母さんはあんたが一番可愛いけどねえ」
え〜、そういうものなのか!
確かに自分が産んで、長い月日をかけて育てた子どもの成長は、自分のことのようにうれしいものです。
立って、歩いて、しゃべって、そのうち進学して就職して結婚して。
その都度たくさん喜んでたくさん心配もしながら、そんな子どもが子どもを産んでその子を育てていく......。
大事な子どもが育てている子どもだから孫って可愛いのか、と考えさせられました。
そして今更ながらに、子どもができてからは母のことを「おばあちゃん、おばあちゃん」と呼びかけていたけれど、母にとって私は死ぬまで「子ども」なんだな、と心がじんわり温かくなりました。
そうです。一番可愛いといわれて、嬉しかったのです。
もうじき私も「おばあちゃん」と呼ばれるようになるかも知れません。
これからは母のことを「おばあちゃん」ではなく「お母さん」って呼ぼうかな、ちょっと照れるかな。でも私にとっても母は死ぬまで「お母さん」なんだものな、と思ったのでした。
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