「思いやり駐車場」を遠慮なく使う女性。彼女のありえない主張とは?<前編>

「60代男性です。世の中にはいろいろなハンディキャップをお持ちの方がいます。そうしたハンディキャップをできるだけ埋めることは社会の責任だと思うのですが、そうした扱いを不平等だと受け取る方もいらっしゃるようです...」

「思いやり駐車場」を遠慮なく使う女性。彼女のありえない主張とは?<前編> 11.jpg

■なぜ?「思いやり駐車場」に車を滑り込ませた女性

2023年の9月のことです。

私がよく利用するスーパーマーケットの駐車場はとても入りにくい造りになっています。

場内は一方通行で空きスペースを探しているうちに出口に至ってしまい、止むなく外の道路を一周りしてから入り直し...何てことも少なくありません。

そんな駐車場で、いつも空いているスペースがあります。

そこは建物の出入り口にも近いのですが、ほとんどの車は素通りしていきます。

理由は簡単、そこは障害者の方や妊娠中の女性などが利用する専用スペース、いわゆる「思いやり駐車場」だからです。

なかなか停められずにいるとき、思わず誘惑に駆られる方もいるかもしれません。

ある日、私が買い物を終えて店を出たとき、1人の女性(30代)が運転する車が「思いやり駐車場」に車を停めました。

しかしそのとき、ふと違和感を覚えました。

車には障害者である表示は見当たりませんし、ごく普通の軽自動車で特殊な構造には見えません。

ドアを開けて降りてくる姿もスマートな方で、妊娠している様子もなく、少なくとも車の乗降に不自由があるようにも見えませんでした。

すると、その車のすぐ後ろに続いていた車がクラクションを鳴らしました。

クラクションをした車は障害者の運転する車である表示を付けており、窓越しには車椅子も見え、明らかに本来そのスペースを利用するべき方のようでした。

ところが、車を降りかけていた女性はそちらを一瞥しただけで、何事もなかったように車をロックして店に向かおうとしました。

「あの...まだ空いているスペースもあるようですから」

私は歩き始めた女性に声をかけました。

実際、そのときの駐車場は割と空いていて、移動するとしてもそれほど遠い距離でもありません。

ところが、その女性の反応は意外なものでした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP