「私は家政婦じゃないわ」おせちの準備に駆り出された妻が激怒して帰宅...。一体何が?<前編>

「両親は兄夫婦と同居していました。義姉が『我が家の流儀』を母から仕込まれ、それなりにうまくやっていたのですが、兄の転勤で引っ越すことに。そこで、義姉の代わりに、おせち作りに私の妻が駆り出されることになりました」

「私は家政婦じゃないわ」おせちの準備に駆り出された妻が激怒して帰宅...。一体何が?<前編> 39.jpg

■母のおせち作りの手伝いをすることになった妻

正月も迫ってきた年末、母(78歳)から電話が入りました。

「ああ、ひろし、お願いがあるんだけどね」

「どうしたの?」

「そろそろお節の支度を始めたいんだけど、今年は一人になっちゃったから手が足りなくて」

両親は兄夫婦(53歳と52歳)と同居していました。

義姉は専業主婦で、跡取り息子と一緒になったからにはと、母から我が家の流儀をいろいろと仕込まれていました。

ところが、兄に突然の地方転勤が命ぜられ、義姉もついていったため、「頼りの右腕」がいなくなってしまったわけです。

「ほんとに困ってるの、何とかゆう子さん(私の妻、50歳)をお借りできないかしら?」

「うーん、どうかなあ、ゆう子も仕事があるしさ」

「そう言わずに助けてちょうだいよ」

「まあ、分かったよ、帰ってきたら話してみる」

そう言って電話を切りました。

仕事から帰ってきた妻に相談してみました。

「えー? そういうのしなくていいのが良かったのに...」

専業主婦でやっていた義姉の代わりは荷が重いし、仕事が詰まってるので無理、と軽くいなされました。

日を改めて母に断りの電話。

「やっぱり無理だってさ。まあ、今年はおせちも外注してみたら?」

しかしそう伝えた途端、母が切れました。

「なに言ってんの! あんたが話すっていうから当てにして、もう材料もそろえちゃったんだよ」

「いや、だって、ゆう子がさ...」

「捨てろって言うの? 頼りにしてたんだよ!」

とにかくひどい癇癪でした。

やむなく妻を説得しました。

「まあ、義姉さんの代役は大変だと思うけど、ここは人助けだと思ってさ...」

「もう、やだなあ、今までお義姉さんに任せっぱなしにしてた負い目はあるけどさ...」

渋々休日だけという条件で引き受けてもらいました。

ところが...。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP