「40代の女性です。19年前に勤めていた会社でのパワハラ上司の言葉は、いまだ私の頭から消えません...」
■仕事のミスを上司に報告したら...
現在、失業中の私(47歳)が、高校卒業後から21年間勤めていた会社での話です。
いまから19年前、当時の私は28歳で息子(1歳)の育児休暇が終わり、とても忙しい毎日を過ごしていました。
その時の私は、システムエンジニアのサポートをしていました。
ある日のこと、突然担当エンジニア2人から「このプログラムにエラーが出ました。明後日使用しますので早急に対応しなければなりません」と言われ、エンジニア2人と私の3人で深夜まで残業し、なんとか修正を完了しました。
修正したものをお客様に最終確認してもらい、無事に納品。
お客様から「あなたが担当でよかった」とありがたい言葉をいただき、「この仕事をやっていてよかったなあ」と思いました。
とても疲れましたが、やり切った充実感を感じていたのです。
そして上司に納品が完了した旨を報告したところ、とんでもない言葉が返ってきたのです。
「ミスしたことは分かった。もし俺の昇進が遅くなったら君のせいだから。僕の足を引っ張るのやめて。君は出来損ないだから」
その言葉を聞いたときはショックで頭が真っ白。
私がミスしたわけでもなく、修正対応で残業までしたのに...、と思うのが精いっぱいでした。
同僚から「顔が真っ青だけどどうしたの?」と心配される有様でした。
■これでもかと出てくるパワハラの言葉
その後、職場でこの上司の顔を見ると、恐怖を感じて震えてしまいました。
半年後に異動することになったのですが、その間も暴言は止まりませんでした。
ちょっとしたミスでも直接呼び出され「君は人間として足りないものが多いからミスをする」と責められるのです。
ミスひとつで「人間として足りない」なんて言われなきゃいけないの? どうして? 哀しさと辛さで涙が出てきました。
その上司との面談で異動を打診された際、「この仕事は好きなので、できればいまの職場にいたい」と言ったところ、「女はいらん! 女は家事と子育てだけやればいい。仕事もやりたいなんて贅沢だ!」と恫喝されました。
セクハラとパワハラに該当すると思いますが、こんなことを言う上司はもちろん他にはいませんでした。
そして4月、希望とはまったく違う部署へ異動させられました。
その後、私はうつ病を発症して休職。
家事も育児もできないくらい憔悴してしまいました。
その上司は、その後すぐに定年退職しました。
あれから19年たちましたが、私は現在も病気と戦い続けています。
部下を病気にしたあの言葉を、あの上司は思い出すことはあるのでしょうか? 自分が言われたらどう思うか考えたことがあるのでしょうか?
いまもあの言葉たちは私の中で消えてくれません。
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