「40代の女性です。子どもが大きくなり子育てがひと段落したと思ったら、親の健康問題が発覚し...。憧れの丁寧な暮らしは夢のまた夢です」
■病院嫌いで困った! 自由人の義父
夫と2人の子どもと4人で暮らす、46歳の主婦です。
義父、義母(共に70代)は健在で車で30分ほどのところに住んでいるのですが、この義父がなかなかの曲者で手を焼いています。
義父を一言で表すなら「自由人」。
事前に孫を連れて実家に遊びに行くと連絡していても、ふらっと出かけて帰って来ず、お正月に家を空けるなんてザラ。
誰に迷惑をかけるわけでもなく、これが義父のスタイルと分かっているので「いつものこと」と流しています。
ただ、困っているのは病院が大嫌いなことです。
渋々健康診断には行くものの、毎年、要再検査になっても病院に行きません。
義母の言うことは聞かず、私たち夫婦も義父が心配だから義母に頼まれて「病院に行こう」と説得したこともあります。
しかし「俺の人生だから倒れても構わない。やりたいことやるんだ」と聞く耳を持たず、機嫌を損ねて外出してしまうこともありました。
そんな義父を見て「倒れても自業自得だね」と呆れていたのですが、とうとう恐れていたことが起きました。
■入院した義父のあり得ないワガママに唖然
2023年の冬、義父が倒れて救急車で運ばれてしまったのです。
一時は集中治療室に入っていましたが、幸い命に別状はなく、治療とリハビリでしばらく入院することになりました。
お見舞いに行くと、「大げさにするな。自分のために時間を使え!」と追い返されることもしばしば。
こういう言い回しは、義父の不器用な優しさでもあるのですが、曲者には変わりありません。
その後、順調に回復して、一時外出の許可が出たと義母から連絡がありました。
「1人では不安なので私に付き添ってほしい」とのこと。
もちろん承諾したのですが、問題は義父が行きたいと言った場所です。
自宅に帰ってゆっくりしたり、近場で食事したりかと思ったら、電車に乗って繁華街に行きたいとのこと。
行きつけの飲み屋のスタッフや常連さんに会いたいというのです。
仲間を大切にする義父の気持ちは分かるのですが、「順調に回復してきたのに、今日じゃないよね? 自分の置かれている状況分かってる?」という気持ちが沸々と湧いてきます。
しかも医師に内緒で連れていってほしいというのです。
もちろん、そんな要望はキッパリと断りました。
「これだけ病院にお世話になっているんだから、医師に言えないようなところに行くのはNGですよ!」と伝えて諦めてもらいました。
結局、義父は外出許可が出た期間は家にいることになりました。
家では楽しそうではなかったのですが、そこまで繁華街に行きたいのであれば、治療に専念して早く元気になって退院すればいいのに、そう思った私でした。
繁華街で遊ぶのをモチベーションにして、リハビリを頑張ってもらおうと思います。
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