「50代の女性です。誰にでも人とはちょっと違っていて、しかも、なぜそんなことをしてしまうのかよく分からないことがひとつやふたつ、あると思います。人からは怪しく見えようがどうしてもやめられない私の『習慣』を聞いてください」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■子どもの頃から続く「ぬいぐるみ愛」がまだ冷めない!
子どもの頃、私(51歳)はフワフワの毛並みのぬいぐるみが大好きでした。
新しいものを欲しがっては「もうたくさん持っているでしょう」と母に怒られながらも、誕生日など特別な日に買ってもらっていました。
いまはさすがにぬいぐるみ熱は冷めましたが、当時の嗜好が大きく影響しているのか、いまでもフワフワの毛並み、いわゆるファーと呼ばれるものが大好きです。
個人的にはそれを「毛物(ケモノ)」と呼んでいます。
そんな毛物好きな私には、やめられない習慣がひとつあります。
それは、あらゆる場所で毛物を見つけると、ついつい触って感触を確かめてしまうことです。
ぬいぐるみはもちろん、ファッションとして服やバッグに付いているファー、果ては毛布まで、目に入ると触りたい衝動にかられます。
そのため、ファーが流行りだす冬場にお店へ行くと大変です。
うれしさと困惑の気持ちが入り混じります。
片っ端から触っているとキリがない上に、怪しい人になってしまうので、自制心を持って行動しなければなりません。
ワクワクする気持ちを表に出さず、どこまでも買い物客を装って(実際に買い物客ですが)職人のごとく「これは!」と思う毛物に近づき、手触りを確認するのです。
■他人に迷惑をかけないよう習慣を実行する注意点
この習慣を行う上でもっとも気を付けなければいけないのは、エスカレーターなどで前に立った人がファーのついた洋服を着ていた場合です。
そこでこの習慣を発動してしまうと、他人の洋服をうれしそうに触る本当にヤバい人になってしまいます。
正直なところ、手触りを確認したい気持ちになりますが、さすがにそれはやっていません。
それから、ムツゴロウさん並みに「よーしよしよし」と激しく撫でまわすのではなく、サーっと触れる程度でやっているので、どうぞ「売り物になんてことをしているんだ!」と怒らないでください。
また、ファーであればなんでもいいのかというと、決してそんなことはありません。
毛足は長すぎず、柔らかめのものがベストです。
毛物にも選り好みがあるのです。
見た目と違う触り心地にがっかりしてしまうこともしばしばありますが、好みの毛物に出会えた時の喜びと幸福感はなんとも言えないものがあります。
他人からすればファーの手触りなどどうでもいいことかもしれませんが、誰にでもなにかしら人とは少し違う趣味嗜好があるのではないでしょうか。
とは言え、ここまでくると正直、習慣というよりは「癖(へき)」という気がしないでもありません...。
人にどう思われようと、このささやかな幸福感と癒しを得るため、これからもこの習慣は続けていきたいと思っています。
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