「良い人だと思っていた上司が実はとんでもない最低なヤツでした。ある意味、相応しい末路をたどったので溜飲は下がりましたが、思い出すとムカつきます」
■良い上司の化けの皮が飲み会ではがれた!
以前働いていた職場での話です。
当時、35歳だった私は、地方でチェーン展開している保険代理店のスタッフとして働いていました。
ある日、別の部署から異動になった男性社員Bさん(当時50歳前後)が、店舗の統括部長として赴任してきました。
B部長は本社勤務のため、会議や店舗巡回の際に顔を合わせる程度でしたが、差し入れをしてくれたり、誕生日の社員にわざわざお祝いの電話を入れてくれたり、着任当初はその心遣いがありがたいと思っていました。
しかしB部長、実はとんでもない人だったのです。
着任後、新入社員たちの歓迎会を開いたときのことです。
B部長とお酒の席で一緒になるのは初めてで、とりあえず一言だけ挨拶して私は離れた席に移動しました。
最初は大人しく飲んでいたB部長でしたが、途中から彼はお酒も回ってきたのか羽目を外し始め、離れた場所に座っていたお気に入りの若手女性社員何人かを呼びつけ、隣でお酌をさせ始めました。
その際、当たり前のように下の名前で呼び捨てたり、頭を撫でたり、挙句の果てには女性社員を自分の膝の上に座らせるなど、やりたい放題...。
セクハラで確実に訴えられると思います。
呼ばれた女性社員はB部長の立場を恐れて言えなかったのでしょう...気の毒でなりませんでした。
弱みにつけこんだその行為に、軽蔑と嫌悪感しかありませんでした。
その出来事があって以来、私のB部長を見る目は完全に変わってしまいました。
着任後、しばらくは様子見で大人しくしていたのか、少し慣れた頃合いを見計らって仕事でも権力を振りかざし始め、私たちに理不尽な要求を突きつけてくるようになりました。
女性が多い職場でしたが、言動すべてが女性を軽んじているとしか思えないようなものばかり。
仕事においても人間性においてもB部長のことが嫌で、私は退職を考えたほどでした。
■傲慢な言動の代償は大きすぎて...
それから1年も経たないある日、「B部長が突然退職するらしい」という噂が舞い込んできました。
「やっぱりあの人、なにかやらかしたに違いない!」
退職理由を探ってみると、会社のお金を横領したため懲戒免職されることが判明しました。
しかも、不倫相手の若い女性に、そのお金をつぎ込んでいたことまで発覚。
あの人ならやりかねないと思っていました。
B部長の実家が資産家で、親に泣きついて使い込んだお金を工面してもらったようです。
情けないとしか言いようがありません。
すっかりしょぼくれてしまったB部長を見ても「そうなって当たり前ね」としか思えませんでした。
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