血のつながりは恐ろしい...食事中の「悪癖」を受け継いでしまった娘。誰も教えていないのになぜ!?

「50代の男性です。自分は絶対にこんなことはしないぞと思っていた父の大嫌いな悪癖を、娘が教えられてもいないのに真似ていて大ショックでした...」

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■かき混ぜて食べないと気がすまない父

80歳を越えた私の父と、50歳を過ぎた私の弟、そして中学生の私の娘に共通する、食習慣についての話です。

私の父は昔から、食べ物をかき混ぜてから食べる習慣がありました。

カレーライスを食べる時は、必ずご飯とルーが均等の色になるまで混ぜ続けないと気がすまないらしく、私は子どもながらに変わっているなと思いながら見ていました。

カレーならまだ分かるのですが、父はトッピングがあるうどんやそば、そしてかき氷なども同じように均等になるまで必ずかき混ぜてから食べていました。

かき氷などは、かき混ぜているうちに溶け出したり、周囲に氷の粒が飛び散ったりするのですが、気にする様子もなくかき混ぜます。

母と私はその様子や、かき混ぜられた食べ物の見た目が気持ち悪いと感じていました。

父にやめるように言っても「昔からずっとかき混ぜて食べているから、いまさら無理。嫌なら見なければいい」と言い、まったく改めようとしませんでした。

家庭内のことならまだ良かったのですが、出かけた時も必ず食べる前にかき混ぜます。

周囲のお客さんたちからも奇妙な目でジロジロと見られ、何度も恥ずかしい思いをしていました。

さらに嫌なのは...いつの間にか私の弟までもが、父と同じように食べ物をかき混ぜるようになっていたことです。

弟も、父と同じく何度やめるように言ってもまったく聞き入れず、いつしか母も私も諦めてなにも言わなくなり、2人がかき混ぜる姿を我慢して見ていました。

■1人で食事していた娘が行っていたことは何と...

その後、私は大学を卒業して就職したタイミングで実家を出て、父や弟が食べ物をかき混ぜる姿を見ることはなくなりました。

もちろん、結婚して息子と娘を授かった後には、子どもたちにも食べ物を必要なくかき混ぜないように言って聞かせ、子どもたちもそれを守ってくれていると思っていました。

私の母も、私たち一家が帰省する時にはかき混ぜて食べることはできないような食事を用意。

子どもたちが真似しないよう、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられた食べ物を目にする機会をなくしたのです。

しかし、3年前に娘が中学受験を間近に控えたある日、妻が深刻そうな顔をして娘のことについて話し始めました。

前日、妻は夜に用事があって私と息子の帰りも遅かったため、娘が1人で夕食を食べるために、カレーライスを作り置きして出かけていったそうです。

妻は用事が予定より早く終わって、帰宅してリビングに入ったところ、なんと娘がカレーライスをかき混ぜている姿に遭遇したそうです。

娘は妻の顔を見るとはっとした顔になり、慌ててかき混ぜるのをやめたそうです。

そして、してはいけないと分かっているのだけれど、ストレスが溜まると無意識に食べ物をかき混ぜたくなってしまう、と言ったそうです。

誰もそのようなことは教えていないのに、私の父と同じことをしてしまうなんて...血のつながりは恐ろしいと思いました。

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