「40代の女性です。パワハラが原因で20年勤めた会社を退職した夫。これが借金地獄の始まりでした...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■夫の転職で徐々に生活が苦しくなり...
いまから2年ほど前、ちょうど40歳で一念発起し、私は自宅で美容室を始めました。
当時は夫(49歳)の収入が安定していたので、美容室が軌道に乗るまでは夫の収入で生活。
贅沢をしなければ十分やっていけると考えていました。
徐々に経営が軌道に乗り出してきた約1年前、夫が20年勤めていた部署から異動になったのですが、夫はその部署でパワハラを受けるようになりました。
新しい仕事なのに教えてもらえず、四苦八苦していたみたいです。
家庭があるので夫も我慢して会社に行っていたのですが、精神的にかなり追い詰められていたらしく、やがて会社に近づくだけで動悸が激しくなるようになりました。
状態はどんどん悪化し、ついには会社に行けなくなり、病院で診察を受けた結果、適応障害と診断されました。
休職しましたが、結局は復職できず、退職を余儀なくされました。
その後、夫は頑張って転職したのですが、給料が前職のおおよそ半分になり、ボーナスもなし。
切り詰めればどうにかやっていけるか...と考えていましたが、貯蓄は毎月少しずつ減っていき、ついには毎月の固定費などの支払いができなくなってしまいました。
少し足りないぐらいだからと、昔に契約していたカードローンのことを思い出し、キャッシングして補填することを繰り返すようになりました。
夫には秘密でした。
どうにか返済できているから大丈夫だろうとこの時点では思っていたのですが、想定外な事態が起こってしまったのです。
■繰り返す車の故障...キャッシングを繰り返し自転車操業に
夫は転職を機に心機一転、車を買い換えていたのですが、ローンで返済する予定でした。
しかし、転職して4カ月ほどが経った頃、車の調子が悪くなり修理することになったのです。
そこを直せばもう大丈夫だろうと思っていたのに、次々とボロが出てくる出てくる...。
結局、車の修理費でトータル100万円近くかかり、家計は一気に火の車になりました。
私はもうカードローンを契約できないほど負債額が増えてしまい、どうしようもない状態に。
ここでようやく夫に相談し、私は兄にお金を貸してくれるよう頼みました。
兄は渋々貸してくれましたが、2回目はもうないよと言われ、その次は父親にすがりつきましたが、何回も頼むことはできません。
とにかく収入と支出のバランスが崩れてしまったので、働いても働いても足りない状況です。
どうにか負債を減らさないと...悩み抜いた末に私が辿り着いたのは「任意整理」という方法でした。
任意整理とは、消費者金融や銀行などのお金の借入先と直接交渉し、借金の負担を減額する手続きのことです。
弁護士さんに相談し、手続きを行って和解が成立して、現在は減額された借金を返済しているところです。
夫に心配をかけたくないという思いから、なかなか支払いにお金が足りないことを相談できず、自分だけで抱え込んでしまった結果、多重債務に陥ってしまいました。
いまでもまだ生活は苦しいですが、この経験を無駄にしないように、収支のバランスをきちんと確認し、夫婦で状況を把握するようにしています。
一人で抱え込まず、何事も支え合うことが大切だと勉強になりました。
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