「40代の女性です。素敵なインテリアや雑貨に囲まれて、おうち時間を楽しみたいなんて思いますよね? でも我が家の場合、そうなるまでに膨大な時間がかかるんです...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■キッチン用品を1つ買うにもとにかくこだわる夫
私(43歳)と夫(54歳)は2007年に結婚、中学生になる息子が1人います。
夫は何かを買うときに、とにかく時間をかけるタイプ。
最近購入したものでいえば「ペッパーミル」。
挽きたての黒胡椒の香りが、昔から夫は大好きです。
ところが、長年愛用していたペッパーミルが半年以上前に壊れてしまいました。
すぐ買えばいいのに、夫はペッパーミルを時間をかけて吟味し続けたのです。
私は100円ショップでもいいから、「いますぐ使うからとりあえずペッパーミルが欲しい」と主張。
それに対して夫は「妥協して一時的に買うなんて、安い高い以前の問題。気に入ったミルが手に入るまでは、黒胡椒は使わない」と強く主張。
この平行線がしばらく続いたので、私は本当に嫌でした。
■ミルのことを忘れていたある日、夫が渡してきた物は...
その後、夫は仕事が忙しくなり帰宅も遅くなりました。
深夜に帰宅した夫は、夜中にネットでオークションサイトや全国の雑貨店のサイトを見て、ペッパーミルを探し続けているのです。
そして「なんか違うんだよね...なかなか難しいね。見つからなくて困るよね」と私に言うのです。
「いやいや! 困っているのは、ご飯を作る私ですけど⁉ とにかく何でもいいの!」
そんな本音をしまいこみ、イライラは最高潮でした。
業を煮やした私は、こっそりとすでに挽いてある黒胡椒を使うようになったので、家にペッパーミルがないことを忘れかけていました。
しかし、先月初めのこと。
「はい! やっと見つかったよ!」
夫が嬉しそうに箱を渡してきました。
「何? これ?」と疑問に思いながら開けた箱の中は、渋い、古い、金属製の、螺鈿(らでん)模様の変わった形の物体です。
「これ、何に使うの? 飾り物?」
本当に見当もつかなかった私に、夫は得意げに言いました。
「ペッパーミル、インドのアンティークの!」
「これ、ペッパーミルなの?」
実は、アンティーク雑貨が大好きな私。
我が家の台所もアンティーク調にしていたので、そのペッパーミルがぴったりハマり、いまでは私のお気に入りです。
毎日のようにガリガリと挽きたての黒胡椒を香りとともに楽しんでいます。
料理の手伝いが好きな息子にいたっては、そのペッパーミルを使うために、「夕ご飯、作るの手伝う!」と言うぐらいです。
結果的には平和になった我が家なのですが、とにかく物を買うときはこだわり過ぎて、私が忘れてしまうくらい時間をかける夫。
「○○を買おうと思うんだけど...」という言葉が次はいつ出るか、戦々恐々としています。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。