「50代の女性です。私の提案を断固拒否するくせに、2週間後には、まるで最初から大賛成だったように言ってくる夫。二重人格? それとも脳に情報が浸透するまでに時間がかかるのでしょうか?」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■考えを改めるのに時間がかかる夫
先日、私(59歳)が夫(56歳)と出かけるために準備をしていたときのことです。
出発の30分ほど前、化粧をしながらテレビを観ている夫にチラッと目をやると、無精髭があまりにもみっともなかったので「その髭面で行くの?」と尋ねました。
「なんか問題ある?」
夫がキレ気味に返してきたので、またへそを曲げられると面倒だと思い、放っておいた私。
そしていざ出発時間になると、つい先ほどまでテレビを見ていた夫が見当たりません。
耳を澄ますと2階から「ビーン、ビーン」と音がするではありませんか。
「まさか、いま?」
夫は、出発時間きっかりになってから2階の洗面所で髭を剃り始めたのです。
「遅刻する~!」と私が叫ぶと「剃れって言ったのはお前だろ〜が!」と怒鳴りながら「ビーン、ビーン」と剃り続けています。
「いやいや、だったら、さっき声をかけたときにすぐ剃り始めればいいじゃない! 考えを改めるのに時間かかりすぎでしょ!」
おかげで危うく遅刻するところでした。
もう20年以上こんな調子で、頑固な夫は「脳に情報や考えが浸透するまでに時間がかかるのか?」と思うような、理解しがたい行動をするのです。
■夫の脳に考えが浸透するのに必要な時間は2週間らしい
最初におかしいなと感じ始めたのは21年前。
私が夫に「ダイビングに行きたくない? 先ずはライセンスを取らないといけないんだけど」と話をしたら、夫は「俺は計算が大嫌いなんだよ!」と断固拒否。
夫は計算が大の苦手で、買い物の簡単なおつりの計算もできないタイプなのですが、スキューバの試験は減圧の計算ができないと通らないので「やっぱり無理か〜」と諦めたのです。
すると2週間後、突然「ダイビング楽しみだね!」と言ってきた夫。
「え? めちゃくちゃ拒否してたから予約なんか取ってないけど!」
「はあ? 何で!?」
あきれながら言った私に逆ギレしてきたのです。
2週間前とは別人格で、すっかりやる気満々の顔。
彼の脳内で、この2週間の間にどこがどういうふうに変化したのかまったく検討がつきません。
自分は最初から大賛成だったような言いぐさで詰め寄ってくる夫に「二重人格なの? 考え直したとしても時間かかり過ぎじゃないの?」と苛立ちました。
また15年前、私が夫に「スキーに行かない?」と聞いたときもそうでした。
「オレは寒いのが一番嫌いなんだよ! なぜあんな雪の中で寒い思いしてまで遊ばないといけないの? お前だけ行けよ!」
こう言い放ったのです。
しかし2週間後「ねえ、スキー行くのって、いつだっけ?」と「別人格の夫」がノリノリで聞いてきました。
二重人格でなければ、意見を変えるのにどれだけの時間がかかるのか? そして、まるで最初から大賛成だったような態度はどういうことなのか...不思議でなりません。
いまではこの「時差」と言うか「カチコチの脳への浸透時間」を考慮して、夫に同意を求めるときは、答えが必要な2週間前に聞くことにしています。
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