58歳、血管の病気で入院。体質改善のために食べ始めた「意外なもの」にハマってしまい...

「50代の男性です。体調を崩してから、健康のために朝食にナッツを食べるようになりました。それが高じた結果、妻から妙な呼ばれ方をするようになってしまいました」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

58歳、血管の病気で入院。体質改善のために食べ始めた「意外なもの」にハマってしまい... pixta_98262939_M.jpg

■妻の勧めで食べ始めた「素焼きナッツ」

58歳のとき、血管に関係する疾患を患い、入退院を繰り返しました。

退院の際に主治医から言われたことが、食習慣の改善でした。

妻は、そのために図書館にまで行って熱心に勉強してくれましたが、その結果、私は妻の厳しい食事管理を受けることになりました。

妻からの指導の一つは、毎回朝食に無塩の素焼きナッツを食べることでした。

当初は、バターピーナッツや塩煎りアーモンドと比べて、無塩の素焼きタイプは味気がなく、好きになれませんでした。

噛み砕いたナッツが、口の中に残ったままなかなか呑み込めないのです。

「これも薬なんだ」と、言い聞かせながら食べるようにしました。

ところが、この塩気のなさが功を奏したらしく、毎朝食べているうちにナッツ本来の風味を美味しいと感じるようになってきました。

ピーナッツの渋み、アーモンドの香ばしさ、カシューナッツの甘みなど、それぞれの特徴を楽しめるようになり、ナッツの虜になっていきました。

■ナッツの魅力に憑りつかれた私が出会ったのは...

そんなある日、妻と商店街に出かけた際に、中華料理食材店の店先で、ひまわりの種が1㎏も入った大袋を見つけました。

私は「ひまわりはどんな味がするんだろうか?」「どうやって食べるのだろうか?」と考えながら、しばらくひまわりの種を見つめていました。

そんな私の気持ちを察したのか、中国人の店員さんが片言の日本語で「そのまま食べるよ! 美味しいよ!」と言いながら、上下の前歯で種を割るしぐさをして微笑んでくれました。

こうなったら買わないわけにはいきません。

「そんなにたくさん食べられるの?」と心配する妻を横目に、1㎏入り大袋を購入。

早速、大粒の美味しそうな種を選んで、店員さんのしぐさ通りに割って食べてみました。

期待が大きすぎたのでしょうか、かなりの青臭さにとてもガッカリしました。

その様子を見ていた妻は、言ったこっちゃない、といった表情をしながらも「煎ってみたら」と、主婦ならではのアイデアを提案してくれたのです。

直ぐにフライパンで煎って食べてみました。

「ブラボー!」とは、こういうときに叫ぶのだと言えるほど衝撃の美味しさでした。

煎ったことで、甘さに香ばしさが加わり、とてもさっぱりした上品な味に変化していました。

無心に食べ続ける私を見て心配した妻は、ひまわりの種を食べるときの注意点を調べて、毎日の摂取量を粒数で決めてくれました。

それからは、自分のお小遣いで買った焙煎専用鉄製フライパンで毎週一回、一週間分を時間をかけてじっくり煎るのが、私の習慣になりました。

老眼鏡をかけた私が、種を一粒ずつ上下の前歯で縦に挟んでカリッと割り、中身を丁寧に取り出して口に運ぶ姿を見た妻は「ハムスターみたい」と言って笑います。

しかし、妻に笑われようが何を言われようが、私にとって煎ったひまわりの種を食べる時間は至福の瞬間なのです。

最近、私のひまわりの種好きを聞きつけた友人が「かぼちゃの種」を売っている店があることを教えてくれました。

妻は反対していますが、次はかぼちゃの種にチャレンジしようと思っています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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