「60代の女性です。約10年前、私は昔から言い伝えられている民話や伝説に夢中になっていました。その昔話の発祥の地を探し、実際にその場所に行って写真を撮っていたのですが...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■かび臭い本を片手に民話や伝説の発祥の地へ!
約10年前の52歳の頃から、昔から言い伝えられている民話や伝説に夢中になりました。
いつしか、地域に伝えられている民話や伝説の本を読み、それを追って、実際にその場所に行って写真を撮り、その話をネット上で紹介することが趣味になったのです。
いまではアニメの舞台となった場所を「聖地巡礼」として巡っている人もいるみたいですが、それは理解できても、古い伝説や民話の昔話を追うのは理解できない、と周囲の人に言われます。
また、聖地巡礼はスマホやパソコンで事前にいろいろ調べたり、地図アプリを使って巡ることができます。
一方、古い伝説や民話を追う巡礼はそれらにまつわる話が書かれた、古くてかび臭い本を持って巡ります。
さらに、ひとけがない所に行くこともあり、山の中の岩や大木がある所にも行くこともあるので、危険なときもあります。
私も何回か危険な目に遭いました。
■怖くても「知りたい」欲が止められない!?
ある日、仕事が終わった午後に、気になっていた昔話に残されている、大きな石を探しに車で30分ほどの山に行きました。
その石は「こだま石」と呼ばれていました。
車から降りて探していると、辺りは薄暗くなってきて人も当然いません。
慌てているからか、道も分からなくなってしまいました。
ウロウロしていたのですが、いきなり右足に何かが絡まって動けなくなってびっくり!
仕掛けられていた獣よけの網に足が絡まってしまったのです。
すぐに暗くなる時間だったので、半ばパニックになりながら網から何とか抜け出しました。
急いで車まで戻りましたが、もう怖くて体が震えていました。
その日は「こだま石」を見るのはあきらめて帰ることに。
数日後、私は足が絡まったときの恐怖も忘れてまた挑戦し、今度は写真をしっかり撮りました。
知り合いからは「獣よけの網に足が絡まっても、また1人で行くなんて変わってるね」と言われましたが、そんな石探しにつき合ってくれる人もいないので、1人で行くしかなかったのです。
他にも、昔話を追って樹齢数千年と言われている古木を探しに行ったときは、雪解けの坂道でズルズルと滑って転んでしまいました。
このときも周りに誰もいません。
自力で立ち上がり、いたたた...とおしりをなでるだけ。
観光客で賑わう名の知れた場所でしたら、道も整備されていますし安心して行くことができますが、そうなってしまうと不思議と興味がなくなってしまいます。
やはり伝説は人里離れた場所にあるもの...と勝手に思いこんでいるのです。
伝説や民話を追った巡礼、怖い思いをしてもまだまだ続きそうな趣味です。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。