「40代の女性です。夫婦で海外に住んでいます。夫がチャリティイベントで髭をのばし続ける『髭チャレンジ』に参戦することになったのですが、途中から予想外の不満が発生してしまいました...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■「髭チャレンジ」に参戦する夫のすったもんだ
夫(49歳)の職場は、毎年地域で開催されるクリスマスのチャリティイベントに参加するのが恒例となっています。
2023年の出し物は「髭チャレンジ」。
11月からクリスマス直前の日曜日までの約7週間、男性スタッフが髭を一切剃らず、イベント当日に剃って来場者に「ビフォー・アフター」を楽しんでもらうというもの。
誰の「ビフォー・アフター」が一番おもしろかったかを来場者に拍手で決めてもらい、優勝者にはちょっとした景品も用意されていました。
上司からの推薦で、夫は髭チャレンジに参加することに。
参加者は計5名。
夫は髭を伸ばすのが苦手なため、「最悪だ」と文句たらたら。
11月に入ってから髭を伸ばし始めましたが、最初の数日は「髭剃りて~」と言いながらボリボリと顔を掻いていました。
夫の髭面はあまり見た目がよくなく、私としてもちょっと不快でした。
まあ、だからこそ選ばれたのでしょう。
一週間ほどで髭を伸ばすのに慣れてくると、夫は別の不満を口にし始めました。
どうやら伸びた髭に交じっている白髪が、気になって仕方がないようです。
そこで、試しに白髪染めを使ってみることにしました。
白髪染めは生え際にハケで塗るスティックタイプで、何度も使用できるリタッチ用を使用。
夫は説明書どおり髭に塗り、10分間放置して洗い流していました。
しかし、夫の髭の問題なのか、白髪はほとんど染まっていませんでした。
とにかく白髪を隠したくてたまらない夫は、その日から毎晩、白髪染めを使い続けることに。
週末の2連休前には、私の忠告を無視し、白髪染めを髭に塗って1時間も放置していました。
すると案の定、皮膚に色素が沈着し、口周りが真っ黒に!
しかも髭白髪は、期待するほど染まってはいません。
夫は頻繁に顔を洗い続け、なんとかうっすら黒さが残る程度にまで回復しましたが、今度はこすり過ぎたせいで顔が赤く腫れ、一部は血が滲み...とんだすったもんだでした。
■涙ぐましい努力も実を結ばず...
そんなこんなでイベント当日。
髭が伸びた不潔な状態から、すっきりした清潔な状態へと変身する男性たちの「ビフォー・アフター」は大いに盛り上がりました。
そして、まるでジャングルの奥地から出てきた原始人のような、顔中毛むくじゃらの男性が優勝。
髭を剃るととても素敵なイケメン青年で、来場者から大きな歓声が上がっていました。
関係者には話が通っていたと思いますが、よくそんな顔で仕事ができたなと感心するほどでした。
家で大騒ぎしていた夫の「ビフォー・アフター」の結果は地味なもので、職場の同僚たちからお情けの拍手が上がる程度でした。
まあ、圧倒的なキングがいたので無理もないでしょう。
参加賞のチョコレートを持ち帰ってきた夫、何はともあれ、おつかれさまの7週間でした。
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