「60代の女性です。出会った一瞬で恋に落ちてしまったヴェネツィアンビーズ。趣味が高じて仕事になっています」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■旅先で出会ったヴェネツィアンビーズのアクセサリーに一目惚れ
現在、私は趣味でヴェネツィアンビーズを用いた手作りアクセサリーを作成しています。
個人で楽しむだけでなく依頼を受け作成することもあり、いまではささやかですが仕事になっています。
伝統的なガラスビーズの美しさが際立つヴェネツィアンビーズ、これに出会った瞬間、私は一目惚れしてしまいました。
26歳のとき、音楽のフェスティバルでピアノを演奏するために私はヴェネツィアを訪れました。
水の都と言われているこの街は、美しい建築と芸術で満ちており、そこでしか味わえない独特の雰囲気に心惹かれていました。
街を歩いているうちに、小さなアートショップを見つけました。
その中で見つけたのが、美しいヴェネツィアンビーズを使ったアクセサリーでした。
その瞬間、私の心はそのアクセサリーの虜になってしまったのです。
店のオーナーは、アクセサリーに込められたヴェネツィアの歴史やガラス職人たちの技術について語り始めました。
ビーズの美しさ、色彩の鮮やかさ、そしてそれが演奏家たちにいかに人気があるか...彼の話に聞き入るうちに、私は生業にしていた音楽との調和を感じたのです。
■好きが高じてヴェネツィアンビーズの勉強を始め...
その日から、私はヴェネツィアンビーズのアクセサリーについての勉強を始めました。
ヴェネツィアンビーズは色彩感覚やバランス、プロポーションなどのデザインスキルを向上させ、自分なりのスタイルを見つけることが大事なのだそうです。
そのためにアートやクラフトのコミュニティに参加し、他のアーティストとの交流を深めることで、新しいアイデアやテクニックを学ぶ機会を広げました。
私はピアノを演奏するので、きらりと光る舞台映えのするものを考えて、カラフルで複雑なデザインのビーズを組み合わせ、ユニークでエレガントなネックレスやブレスレット、華やかなピアスなどを作成しました。
作ったアクセサリーは、ステージでの演奏や公演の際に身に着けるのですが、不思議なことに、このアクセサリーたちは私の音楽に新しいエネルギーと魅力を与えてくれると感じるのです。
このアクセサリーをつけ始めたある日、友人のヴァイオリニストから「これいいじゃない。私にも作ってくれない?」との依頼を受けました。
ヴァイオリンを演奏するのには独特のポーズをしますし、演奏がしにくいアクセサリーでは困ります。
音楽を学んでいたため、演奏する楽器によってどのような形のアクセサリーが向いているかある程度理解していたことが、役に立ちました。
友人のためにつくったものは美しいデザインを褒められただけでなく「演奏しやすい!」と評価してもらえました。
これをきっかけに、私のヴェネツィアンビーズは、演奏家の方から作成依頼を受けるようになったのです。
好きなことがちょっとした仕事に結びつくのってうれしいですよね。
やってきてよかったなと思っています。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。