「40代の女性です。子どものころから可愛がっている従兄弟に何度も金銭をせがまれています。最初は気がつかなかったものの、どうやら重度の借金癖があることが判明...。彼の今後が心配です」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■可愛がっている従弟から少額の金銭を何度もせがまれ...
私(43歳)には、弟のように可愛がっている従弟のB(36歳)がいます。
甘え上手で人懐こいBは、子どものころから人に可愛がられる天才でした。
Bは父親が経営している会社で働いており、将来は経営を任されるとのこと。
「仕事は大変だけど楽しい!」
そう話すBを陰ながら応援していた矢先の出来事です。
ある日、Bから電話がありました。
「相談があるんだけど...」
いつもと違って深刻な様子で、すでに私の家の前まで来ているとのこと。
不安を覚えながらも玄関のドアを開けると、神妙な面持ちのBが立っていました。
「どうしたの? 何かあった?」
「ごめん! 何も聞かずに5万円貸して!」
何があったのか気になりましたが、こんなことはいままでになく、金額もさほど大きくなかったことから、何か事情があるのだろうとその場で5万円を貸しました。
「ありがとう! 来月には必ず返すから」
そう言って帰っていきました。
数週間後、またBから連絡がありました。
この間の5万円を返してくれるのかな? と思い電話に出ると、何やらまた深刻な雰囲気です。
「本当にごめん。もう10万円貸してくれ」と言うのです。
さすがに心配になり「何があったの?」と聞くと、会社の支払いのお金をギャンブルに使ってしまったとのこと。
親戚としてのこれまでの付き合いもあるし、困り果てているBを追い返すことができず、私はまたお金を貸してしまいました。
このあとも何度か同じようにお金を貸してくれと言われ、合計で数十万円貸してしまいました。
■可愛がっていた従弟の嫌な一面を知ってしまった...
Bのことが心配で悶々と悩んでいると、Bの母親(60代後半)が私に会いに来ました。
そわそわしていて何か言いたそうで「何かあったの?」と私から聞くと「Bのことなんだけど...」と話し始めました。
Bは、若い頃から母親に小さな借金を重ねているらしいのです。
母親は厳しい父親に内緒でコソコソと貸していたそうですが、我慢も限界に達し、いまでは貸さなくなったようなのです。
「Bは他でも借りているのかしら? どうしたら借金癖が直るのか...」
ひとしきり話をした後、最後に母親は「Bが来ても絶対にお金を貸さないように」と強く訴えてきました。
もう遅いよ...。
すでに「数十万円貸している」とはとても言えませんでした。
将来、会社の経営を任されるはずのBが心の底から心配になり、それと同時に本人のために、頼まれてももうお金は貸さないと強く心に決めました。
どうか地道に生きてほしい...切に願うばかりです。
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