「60代女性です。コロナも落ち着き、中学の同窓会を再開しようとしたところ、幹事がとんでもないことをしてしまいました。SNSを活用するようになって便利になりましたが、リスクがあることも忘れてはいけません」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■中学校の同窓会を再開しようとしたら...
私(62歳)とKさんは中学の同窓会の幹事をしています。
隔年の1月3日に同窓会をすることが恒例行事でしたが、コロナ禍でさすがにお休みしていました。
ですが、そろそろ次のお正月は大丈夫じゃない? ということで、まず先生に連絡をとることにしました。
2人でお茶をしているとき、Kさんが先生の携帯に電話してくれました。
「先生、Kです。お変わりなくお過ごしですか?」
ところが、衝撃的な答えが返ってきたのです。
「誰だ? 分からん。知らん」
何度も先生が答えるのです。
「先生、分かりました。また連絡をさせていただきます」
慌てて電話を切りました。
「なんかさぁ、先生の声に張りがないんだよ。別人みたいだったよ」
「えっ? 先生、大丈夫かな。そんな様子なら、先生は同窓会に来られないかもしれないよね。みんなに知らせなくちゃいけないよね」
そう話し合い、Kさんと私で分担して同級生に知らせることにしました。
連絡は、同窓会のLINEグループのほうをKさん、LINEグループに入っておらず、メールアドレスで個別に連絡する必要がある人は私と分担しました。
ただ、LINEグループには先生も入っているため、私はKさんに念押ししました。
「LINEグループには先生が入っているから、そこに直接連絡したらだめだよ。個々に知らせてよ」
「うん、分かった」とKさんはそう言っていたのですが...。
■Kさんのやらかしに真っ先に反応したのはまさかの...
私は早速メールアドレスを知っている同級生に連絡。
「残念です。あんなに元気だった先生が...」という返信がすぐにたくさん返ってきました。
ところが一方、LINEグループでは事件勃発!
Kさんはいきなりグループみんなが見られるところに「先生がぼけちゃったかもしれない」と書き込んでしまったのです。
「ちょっと待ってよ! これ先生読んだらどうするの!」
「えっ? まずかったの?」
なんとおめでたいことやら。
とにかく、すぐに削除しなきゃ!
そう思っていたら意外な人から返信があったのです。
「俺はそんな話は聞いていない」
そう返してきたのはまさかの先生本人...これには私もKさんもびっくり。
でも、ほかの友人曰く 「認知症になっていても、まともなときもあるよ」
そうなのかな...と思いつつ、再度、連絡を取ってみることにしました。
すると、電話の向こうの先生はいたって普通でした。
では、あの人は誰? いろいろ確認してみると、なんとあの日電話をかけた携帯電話の番号が1つ間違っていたのです。
一安心をして、みんなに訂正のメッセージを送ったところ、みんなからの返信は「Kさん、相変わらずやってくれるね」でした。
中学時代のイメージそのまま、おっちょこちょいのKさん...ということで無事、騒動は幕を引きました。
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