「43歳の女性です。『ニモノって何? 食べられるの?』と、不思議そうに聞いてきた甥っ子たちの言葉にびっくりしてしまいました。各家庭の献立はいろいろですね...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■家族の集まりで煮物を出したら甥っ子たちから想定外の言葉が...
私の夫(54歳)には兄(55歳)がいます。
義兄一家は遠方にある義実家の近くに住んでいて、義兄、義姉(55歳)、3人の息子(現在27歳、25歳、23歳)の5人家族です。
義母(82歳)は長年1人暮らしでしたが、認知症が進行して1人暮らしが難しくなったため、2023年の春に老人ホームに入所しました。
そのため、お盆やお正月に義実家に集まることはなくなりましたが、以前は義実家に私たち夫婦と息子で帰省していました。
義母と義兄一家と我が家が集まると、総勢9人の大所帯です。
また、義実家は「本家」のため親族も来るので、多いときは12〜15人集まっての食事となります。
帰省したとき、私は料理係となります。
義実家は田舎のため隣町まで行かないとスーパーがないので、買い出しは大変でした。
義実家の広大な畑の野菜や、納屋にある業務用の冷凍庫の魚や肉など大量の食材を使い、私は1日の大半は台所にいました。
いまから約10年前のことです。
夕飯には2、3日は日持ちするから筑前煮、キンピラ、そして定番の煮物を作って食卓に出しました。
すると、当時まだ中学生と小学生の甥っ子3人が口々に「〇〇ちゃん(私)、これ何?」と聞いてきたのです。
「煮物だよ」と答えると「ニモノって何? 食べたことない」「〇〇ちゃんのところの名物?」「食べられるの?」と真顔で聞いてくるので、びっくりしてしまいました。
■煮物を知らない? 義姉に理由を聞いてみたら...
私が義姉に「〇〇くんたち(甥っ子)って煮物、苦手なのかな? 食べたことないっていうんだけれども」と聞いたところ、驚きの事実が発覚しました。
「あー、私、料理、本当に嫌いだし、苦手なんだよね。でも食べ盛り男子3人を外食ばっかりってわけにもいかないから、大体は家でご飯を作るよ」
「でも、煮物はいままで作ったことがないから、子どもたちも旦那も食べたことないのよねよ」
そう笑いながら言ったのです。
私は思わず「えー!」と声が出てしまいました。
義姉に「普段、何を作ることが多いの?」とおそるおそる聞くと「お味噌汁、炒め物、以上。あとはごはんのお供的な佃煮や梅干しとかで、適当にやってもらってるよ」とキッパリ。
各家庭によって献立は好みも事情もあるでしょうが、子どもたちが煮物を食べたことがないとは驚きです。
小学生の甥っ子は、おそるおそる筑前煮や肉じゃがを食べていました。
挙句には「魚って煮ても食べられるの?」と聞かれて言葉を失いました。
私が「給食でも出ない?」と聞くと、「たまに出るんだけど、食べたことがないの。味が分からないから残してる」と話す甥っ子たちに、とても複雑な気持ちになったのを覚えています。
食育って難しいですね。
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