騒音、破壊行為、盗み...モンスター隣人に苦情を言うと「運が悪かったね」だと!?【みなさんの体験記】

「海外在住の私たち夫婦。私(47歳・女性)が住んでいるのがさまざまな民族の人々が暮らす国なので、常識の概念も多種多様で、困惑することが多々あります。特に隣人にはかなり悩まされました」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■文化の違い? いやいや「悪い」ことは「悪い」でしょ!

海外在住の私たち夫婦。

私たちが住む国は治安はいいほうですが、多民族国家でいわゆる「人種のるつぼ」です。

そのため「常識」の概念も多様で、困惑することが多々あります。

15年ほど前、とんでもない隣人に頭を悩まされました。

当時、私たちが住んでいたのは、街の中心部まで徒歩で行ける好立地のアパート。

しかし建物が古かったため、周辺と比べて賃料が安い物件でした。

アパートは6戸あったのですが、その中の1戸は福祉目的で利用されていました。

入居者は基本的に先住民のホームレスの家族が中心で、1年ごとに入れ替わっていました。

私たちは5年ほどそのアパートに住んでいたのですが、この福祉部屋の隣人が悩みの種でした。

決して差別意識を持っていたわけではありませんが、先住民の方々はいわゆる「一般的」な価値観や常識とは異なる感覚を持っており、それを理解して受け入れるのが大変でした。

私たちは計3家族と接しましたが、みなさん傾向はほぼ同じ。

おもに騒音やゴミ、破壊行為、盗みなどの問題がありました。

しかも大人も子どももみんな、本人たちに悪いことをしているという認識は一切ありませんでした。

先住民の方々への対応は非常にセンシティブで、言い方を間違えれば「人種差別」とも受け取られかねないため、他の隣人たちもみな何も言えずモヤモヤしていました。

■2LDKに大人と子供が十数人⁉ 自由気まま過ぎてもはや絶望...

そのアパートは、日本でいうところの2LDKです。

入居者は一応、最大4~5名(大人2名、子ども2~3名)までと決まっていました。

そのため、その福祉部屋にも入居時には決められた人数のみが入居していました。

しかし実際に生活が始まると、入居者の人数は日に日に増えていきました。

他所から親類縁者を呼び寄せていたのです。

一番多かったケースでは、大人の女性2名(推定20代、共に妊婦)と、子ども10名ほどが共同生活をしていました。

「親戚が一時的に遊びに来ているだけ」と言い訳していましたが、ずっと居座っていました。

しかも彼らの生活習慣は独特で、日中は屋外で過ごし、寝る時間だけ屋内に入るといったスタイル。

玄関前にソファが置かれ、大人の女性2人は1日中座っておしゃべりし、子どもたちは玄関付近や裏庭、他人の敷地内で遊び回っていました。

そして、いたる所でトラブルが発生。

我が家では、屋外に置いてあった洗濯機が破壊され、自転車が勝手に使われ、結局戻って来ませんでした。

大人の女性に苦情を言うと「(問題を起こした)その子たちは私たちの子どもじゃないの」と責任放棄。

「運が悪かったわね」と言うだけで、弁償や謝罪の言葉はありませんでした。

さらに2週間に1回の先住民手当の支給日になると、子どもたちの親が集まって来て、朝まで爆音の大宴会。

翌朝には、ピザの箱やアルコール類の空き缶が敷地内外に散乱する有様でした。

周辺アパートの住民ですら迷惑しており、治安がいいとされる街なのに、この近辺だけが悪いと言われるほどでした。

管理会社への苦情は数知れずしましたが、彼らは福祉団体に報告する程度で、ちゃんとした対応はしてくれず。

そんな状態だったので、他の部屋は入居者が短期間で次々と入れ替わっていました。

その後、郊外に先住民支援センターができ、先住民のホームレスの方々は街から離れていきました。

こう言ってはなんですが、私たちのアパートにも平和が訪れました。

異文化や異なる価値観を持つ人たちとの共存の難しさを実感した体験でした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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