「仕事している方がラク」家事も子育ても一手に担う40代男性。疲れた表情が心配になり

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:49
プロフィール:東北地方の会社員です。妻と2人暮らしです。

「仕事している方がラク」家事も子育ても一手に担う40代男性。疲れた表情が心配になり 18.jpg

私が勤める会社の同僚のお話です。

同僚のAさん(40代男性)は20代前半に結婚しており、小学生2人、中学生、高校生が1人ずつ計4人の子どもたちがいます。

Aさんは共働きで、奥さん(40代)は飲食関係の仕事をしています。

私たちの会社は有給休暇の取得が奨励されていて取りやすく、さらに定時の勤務が多いので、Aさんは家事、育児のほとんどを1人で受け持っています。

それだけでも大変なのですが、PTAの集まり、運動会、授業参観などの学校関係、自治会、消防団などのご近所づきあい、さらに子どもの習い事の送迎から親の集まりまで全て受け持っています。

奥さんの職場は急な呼び出しや残業が多く、シフトの関係で土日も思うように休めないそうです。
そんな状態なので、Aさんの休日や有給休暇の予定はぎっしり。

有給休暇の予定はほとんどが学校行事関係で、土日は子どもの習い事の送迎や親の集まりなど盛りだくさんです。

とある土曜日は子どものサッカーの練習試合のために朝6時に起床して、隣町に移動。
試合の準備をし、昼頃まで子どもたちの世話をします。

その後一度帰宅し、掃除、洗濯、食事の準備。

さらに夕方から消防団の集まりに参加し、集まりの後は飲み会で夜中までお付き合い。

翌日は二日酔いでぐったりした体を引きずって家事に奔走し、土日の休みが終わってしまいいます。

また、ある日の有給休暇では小学校の子どもの授業参観に行った後、中学校の子どもの三者面談と立て続けに学校行事に参加。

帰宅して、掃除、洗濯、食事の準備...体を休める事なく過ぎていきます。

子どもが1人でも風邪をひいたり、怪我をしたりして病院に連れて行くとなるともう大変!

病院に付き添い、帰宅して看病して、他の子どもの世話をし、掃除、洗濯、食事の準備もします。

奥さんは「仕事が忙しい」と言ってほぼ協力してくれないようです。

たまに協力してもらえても、会社からの呼び出しですぐ出て行ってしまうためアテにできないそうです。

まるで売れっ子の芸能人のように大活躍のAさんに対して、余計なお世話かと思いましたが「少し奥さんにも動いてもらって休んだら?」と言ってしまいました。

でも「俺こういうの好きなんで大丈夫っす」と聞き入れる様子はありません。
そんなAさんですが、最近ではときどき疲れた声で「会社で仕事をしている方がラクでいいんですよね...」などとつぶやいたりしています。

他人の家庭の事なのであまり口出しはしませんが、Aさんは持病があり、あまり体が丈夫ではありません。

Aさんの疲れ切った顔を見ているととても心配になってきます。

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