「最低だ」「これだから女は」だと!? 一方的な言いがかりの男性、その裏には...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:キジトラ
性別:女性
年齢:47
プロフィール:アラサーでオーストラリアへ移住。夫と2人で旅行を楽しむのが趣味の、主婦です。

「最低だ」「これだから女は」だと!? 一方的な言いがかりの男性、その裏には... 7.jpg

私が大学時代に入っていた男女混合スポーツサークルで起きたトラブルです。

このサークルでは、ボーリングやテニス、スキーなど、いろいろなスポーツを楽しんでいました。

あるとき、サークル内で男女混合サッカーチームを結成しました。

サークルには男女合わせて40名くらいいましたが、サッカーに参加したのは男子6人、女子5人の計11人で、ギリギリ試合ができる人数でした。

練習場の予約の都合から、練習は毎週土曜日の午前6時~7時に決まりました。

トラブルが発生したのは、サッカー練習が始まってから1カ月ほどが過ぎた頃。

サッカーチームの女子メンバーは、2年生の私と友人のT美、3年生が2人、そして小学校の頃にサッカーをしていたという1年生のN美ちゃんの5人です。

N美ちゃんはサッカー経験者だけあって、びっくりするほど上手でした。

そのため、男子メンバーもN美ちゃんに興味津々。

練習終了後、N美ちゃんは男子メンバーに囲まれるようになったのですが、これが原因でトラブルへと発展していったのです。

ある日の練習後、私とT美は練習場近くにあるカフェでモーニングをすることに。

たまたまそこに3年生の女子2人組がいたので合流しました。

すると、翌週の練習後のことです。

リーダーのK君(3年生)が、帰ろうとする私たち4人を呼び止めました。

どことなく不機嫌な様子に「?」と思った私たち。

そして「お前たち、1人だけ仲間外れにするなんて最低だぞ」とK君に言われたのですが、私たちは意味が分かりませんでした。

よくよく聞くと、先週の練習後のモーニングが関係しているようでした。

どうやらN美ちゃんは、私たち4人がカフェにいる姿を目撃し、自分だけが仲間外れにされたと勘違いしたようでした。

「たまたまカフェで一緒になっただけ」

私たちはそう説明したのですが、K君は怒りが収まらない様子。

「でもN美ちゃんは普段から、お前たちから距離を置かれているじゃないか」

どうやらN美ちゃんは、リーダーであるK君に孤立していることを相談していたようです。

私たちとしては思ってもいない話でした。

もちろん、N美ちゃんを仲間外れにしたことなどありません。

練習中は普通に仲良くするし、むしろみんな、N美ちゃんのことは尊敬しているくらいでした。

私とT美、3年生の2人組はもともと友人同士なので、練習外で一緒に行動するのは自然なこと。

それにN美ちゃんは、練習後はいつも男子メンバーの輪の中にいました。

それなのに、一方的に私たちだけが非難されたことに少し腹が立ちました。

とにかく誤解だと説明すると、K君は一応納得。

しかし最後に「いい歳なんだから、もう子どもじみたことはするなよ」と、上から目線で説教され、今度は3年生の2人組が激怒。

「私たちは仲間外れになんかしていない」

「勝手に悪者にしないでよ」

そう反撃したのですが、K君は「はい、はい。分かった、分かった。これだから女は」と地雷発言。

結局この後、N美ちゃんと3年生2人組はサッカーチームを脱退。

人数不足で、サッカー活動は中止になりました。

3年生の2人組はK君への失望が原因ですが、N美ちゃんはどうやら、K君の告白を断ったのが理由のようでした。

K君の一方的な態度には恋心が絡んでいたのかと思うと、心底がっかりしました。

それにしても、トラブルが起きた際には、一方の話だけを聞いて判断してはいけないと学んだ出来事でした。

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