<この体験記を書いた人>
ペンネーム:マナ
性別:女性
年齢:42
プロフィール:夫と息子との3人家族。フルタイムワーママです。
15年ほど前、私が結婚したときの話です。
私は小さい頃から手芸が好きで、自分で人形を作ったり、その人形の洋服を作ったりしていました。
自分の服はもちろん、近所の子どもたちの洋服を作ったこともあります。
こんな私なので、高校では当たり前のように家政科を選択。
高校の先生が言っていた「ウエディングドレスは自分で作りたい」という話を聞いて、ドレスって自分で作れるんだ、とずっと憧れていました。
それから数年の月日が流れ、夫と結婚の話を進めているときに、「ドレスは自分で作るのが夢なんだ」と言いました。
すると彼は、自分の母親(70代)にその話をしてしまったのです。
義母は洋裁学校を出ていて、私よりも本格的に学んだ人。
私は自分1人で作りたかったのに、義母があれこれ口を出してくるようになってしまったのです。
1人で作りたいと何度も言い、義妹が義母に「しつこいよ」と言ってくれているのにもかかわらず、義母は型紙まで作り、布を一緒に見に行くと言って聞きません。
仕方がなく一緒に行き、私が選んだ生地を手にとると「これは裏地に使うやつだ!」などと文句ばかり。
実は、義母も自分のドレスを自分で作っているのですが、義母の時代は全身総レースが流行りだったようです。
しかし、私はサテンのツルツルした感じで作りたかったのです。
もともと結婚前から義母とは、2人で買い物に行くくらい仲が良かったのですが、このウェデイングドレスの件については話が別です。
こういった義母の話を聞かないところ、予兆はありました。
以前、結婚前に両家の顔合わせをしたとき、義母が私に「式場のパンフレットを見せないと」「婚約指輪をお母さんに見せないと」などと言ってきました。
親切なふりをしていますが、言葉の端々から「自分は全部知っています」と、私の両親にマウントをとる感じで話をしていたのが気になったのです。
後日、私の実母から「まだ結婚していないのに、あちらの家の人になってしまったようで悲しい」と手紙が送られてきました。
そのときに「義母は自分の思い通りにしたい人なんだ...」と気が付いていれば...いや、気が付いていたけれど、見て見ぬふりをしていたのかもしれません。
その後、私は義実家に行くたびにしつこく、ウェデイングドレスの話をしてくる義母に疲弊してしまいました。
ついには夫に「一緒に作るなら、そんなものは着ない」と大泣き。
夫はそこまで悩んでいると気が付かなかったようで、義母に話をしてくれました。
しかし、義母は「1人で作るなんて裾上げとか出来ないじゃない! 知らないからね」と暴言を吐きまくりでした。
一生に一度のことなので、絶対に譲らず、私は自分でウェデイングドレスを作り上げ、無事に結婚式で着ることができました。
ベールや小物ドレープを外したり、ちょっとアレンジしたり、自分の母親と一緒に考えて作ったこともいい思い出になりました。
夫には妹がいるんだからその結婚のときにドレスを作ればいいのに...と思ったのですが、義妹は数年後の自分の結婚式では、プロが作ったドレスを着ていました。
義母は自分の娘には言えなかったのか、私の騒動を知っていたから義妹から断られたのか...。
少しかわいそうかな、と思いましたが、いまでは孫の洋服を作って楽しんでいるからいいかなと思います。
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