介護する人のことを考えず...72歳認知症父の施設入所を巡り興味本位できれいごとを吹き込む人たち

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:マナ
性別:女性
年齢:42
プロフィール:10歳息子・44歳夫・42歳フルタイムワーママです。

介護する人のことを考えず...72歳認知症父の施設入所を巡り興味本位できれいごとを吹き込む人たち 27.jpg

2カ月ほど前、認知症の72歳の父がグループホームに入所しました。

徘徊がひどくなり、行方不明になっては警察のお世話になる日々が続き、私に電話が来て「いなくなった」と言われることも増えてきました。

見つかったときは人の車をこじ開けようとしていたり(自分は車で来たと思い込んでいるため、車で帰ろうとしていたようです)、熱中症になっていたり...。

しかも、緊急搬送を断固拒否するので、みな困りきっていました。

兄と私は共にそれぞれの家庭があり、実家から1時間ほど離れた場所に住んでいるため、実家では母(68歳)が一人で父を見ていました。

母は「家で見られる」「まともな時もあるから」と言っていたのですが、父が警察のお世話になると「見つからなければよかったのに」「どこかで一人で...」など精神的に参ってきていました。

限界を感じた私たち家族は、母を説得して父を入所させることにしました。

しかし、母は金銭的なことも含め、父の入所に納得していませんでした。

確かに、入所はいろいろなタイミングに恵まれ、役所の方やデイサービスの方たちとの話し合いの日から3日後に決まったので、心の準備ができていなかったのもあると思います。

父が入所して2カ月、寂しさもあると思うのですが、電話をすると入所した施設の悪いことばかり言います。

介護認定が1から3に上がったのですが、「それも入所したからだ」「そこは悪いうわさしか聞かない」と言います。

よく聞いてみると、どうやら母の友人たちがその施設の悪いことばかりを吹き込んでいることが分かりました。

母の近くにいて、母を支えてくれている大切な友人たちであることは確かなのですが、その友人たちの言葉を母は信じ込み、何とかして父を退所させようとしているのです。

仮に父が退所しても、当然その友人たちが24時間母と一緒に面倒を見てくれるわけでもなく、警察に連絡するでもなく、探してくれるわけでもなく...。

責任を取れないんだから、母に悪口を吹き込むのはやめて! せめて応援してあげてほしいです。

今は、混乱した母が役所の相談窓口に通っています。

しかし何回も「初めての相談です」と訪れるので、地域包括支援センターさんが母の認知症を疑い始め、近いうちに皆で集まって会議を開くことになっています。

私たちとしては、なかなか入所はできないので、父にはこのまま施設にいてほしいと思いつつ、母の友人たちが施設のいいことばかり吹き込んでくれたら解決なのに、なんてことを考えています。

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