<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方に住む会社員で妻と二人暮らし子どもはいません。
私が勤める会社の上司のお話です。
私の勤める営業所の所長(60代)は、営業所員の人事評価の権限を持っていますが、人事評価の基準がかなり変わっています。
それは「忘年会で自分を楽しませることができるかどうか」です。
私の勤める会社では、年ごとに持ち回りで幹事を務めることになっていて、その年の忘年会、飲み会での出来不出来を営業所員の人事評価の参考にしていると言われています。
普段の仕事では優しく親切な上司ですが、忘年会の仕切りなど幹事仕事にはやたら厳しくなります。
所長いわく「幹事を上手く務めて、初めて一人前」とのことで、とにかくどんな手段を用いても自分を楽しませることをその年の幹事に要求します。
ある者は半裸で踊ったり、ある者は女装したり、さまざまな手段で所長を楽しませようとします。
女性所員もいるので、さすがにコンパニオンを呼ぶような要求はしませんでしたが...。
一番の問題は所長の酒癖です。
普段をとても温厚ですが、酒が入ると人格が変わってしまいます。
目が据わりだし、口も悪くなり、上司、部下、取引先を問わず罵り始めます。
話し相手への酒の勧め方も尋常ではなく、相手がどんなに限界と言っても聞く耳を持たず、吐いても酒を飲ませます。
また、行動もおかしくなり、暴力こそ振るいませんが、突然酔いに任せて公衆の面前で女性所員に抱きつこうとしたこともあります。
もちろん、周りの所員が全力で止め、抱きつかれそうになった女性所員も許してくれたので大事には至りませんでしたが、問題行動であることに違いはありません。
さらに、若い社員を捕まえては延々と説教をすることも...。
1時間は当たり前で、気分が乗ってくると2時間を超えることもあります。
酔うとカラオケもしたくなるらしく、マイクを離さず何曲も歌い続けます。
醜態をさらす所長ですが、記憶はしっかりしているらしく、忘年会などの飲み会が終わった翌日はけろっと出社して、その忘年会等を仕切った幹事の評価をあちこちで語り出します。
「今年の幹事は気が利いていて良かった」
「今年は〇〇がいまいちだった。だから仕事も駄目なんだよな」
などなど。
評価される幹事としては「飲み会のたびに醜態をさらすあんたが言うな!」と思いますが、所長は別に「醜態」と思っていないので誰も何も言えません。
部下である我々は、せいぜい忘年会等の飲み会の際は所長に近寄らないようにするしか対策はありません。
飲み会の参加すら嫌がる所員も多く、参加者を集めるだけでも大変なこのご時世。
時代錯誤の「アルハラ」を平然としてくる所長に毎年呆れてしまいます。
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