「愛犬との別れの日」に起きた優しい奇跡。息子の苦しみも一緒に空へ持って行ってくれたのかな...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ミリー
性別:女性
年齢:49
プロフィール:少しでも健康になりたいと始めたスクワット。翌朝ひざ痛で目覚め、1日で断念しました。

「愛犬との別れの日」に起きた優しい奇跡。息子の苦しみも一緒に空へ持って行ってくれたのかな... 40.jpg

つい最近、わが家の愛犬ポポ(ラブラドールレトリバー)が11歳で脳腫瘍のため亡くなりました。

ポポとの出会いは、息子(18歳)が小学2年生のときにクラスでいじめに遭い「学校なんて大嫌い。生きるのがつらい」と言っていた頃でした。

ペットが欲しいと一度もねだったことのなかった息子が「犬が欲しい。意地悪をしない、仲良くできる友だちみたいな存在が欲しい」と言ったことがきっかけとなり、犬を飼おうと決心しました。

近所のペットショップでポポに一目ぼれした息子は、片時も離れず一緒に生活していました。

同じベッドで寝て、散歩も毎日欠かさず息子が行っていました。

息子も家族もポポのおかげで穏やかな日々を過ごしていましたが、今年の春、ポポの脳腫瘍が発覚し、余命宣告を受けました。

その日は家族みんなで泣きました。

夫も私も娘も悲しくてやりきれない思いでいっぱいでしたが、やはり気になるのは息子の気持ちです。

数日間はガックリ肩を落とし、ため息ばかりの息子でしたが「落ち込んでいる暇はない!」と急に切り替えて、前にも増してポポをかわいがるようになりました。

そして、わらにもすがる思いでインターネットで毎日検索をしては「これが良い」と言われる治療方法をすべて試していました。

そんな努力もむなしく、ついにお別れのときがやってくるのですが、その夜は不思議な夜でした。

いつもはバイトで遅くなる息子が「今日はバイトなくなったわ」と言って、ポポの大好きな犬用おやつを買って夕方に帰ってきたのです。

息子の帰りを待っていたポポは、おやつを一口だけ食べました。

その後、息子の膝の上で甘えながら、しばらくして息を引き取りました。

目を閉じて気持ちよさそうな表情のまま...静かに幸せそうに天国へ旅立っていったのです。

息子は慢性の片頭痛持ちで日頃から鎮痛剤を使っていたのですが、ポポが脳腫瘍になってからなぜか片頭痛を起こす回数が徐々に減っていきました。

そして、亡くなった日から片頭痛はピタリと消え、今では薬を持ち歩くこともなくなりました。

占い師をしている友人にこの話をすると「それはポポちゃんが苦しみを持って天国に行ったんだろうね。家族の中で一番大好きな息子くんのこと、救いたかったんじゃない?」と言われました。

息子の片頭痛はいじめに遭ったときからずっと続いていて、病院で調べても原因不明。

本人も相当つらそうだったので、親としても悩んでいました。

だからこそ、ポポが苦しみを肩代わりしてくれたのかもしれない...そう思うとポポの優しさに涙が止まりませんでした。

人気記事:継母として息子と過ごした8年間の想いが...。巣立っていく息子へ「妻からの手紙」《キッチン夫婦(夫)》
人気記事:《漫画》長女が受験「運気上昇のために断捨離だ!」妻の決断が我が家にもたらしたものは...?<前編>

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP