<この体験記を書いた人>
ペンネーム:茉莉花
性別:女性
年齢:51
プロフィール:アラフィフのシングルマザーです。子どもがいます。
20年数年くらい前、私は仕事が生きがいのアラサーでした。
周りの友人、知人が次々結婚していくのを横目に、私はないなと毒づく日々だったのですが、仕事の飲み会で元夫と出会い、数カ月でスピード婚してしまいました。
元夫は私の5歳下でした。
知らないことはないくらい仲良くなり、結婚してからはこんな約束をしました。
「ちょっと気まずいことがあっても隠しごとはしないでおこう。2人の問題は話し合って解決していこうね」
そんなラブラブ夫婦として数年過ごした後、私は妊娠しました。
早く子どもが欲しいと常日頃から言っていた元夫、最初はかいがいしく私の体調を気遣ってくれていたのに、私のお腹が大きくなるにつれて、会社から帰ってくる時間が遅くなりました。
会社の残業や飲み会、友人の相談にのってくる、上司に誘われて勉強会に行く、などなど理由はさまざま。
元夫は誘われたら断らないタイプだったので、私は送り出すこと以外何もできませんでした。
頻繁に帰りが遅くなることが増え、なんだか怪しいと感じたものの、元夫に限って「まさか
浮気はないよな」と思っていたので、特に詮索するつもりはありませんでした。
しかし、その日は突然来てしまいました。
久しぶりに早く帰宅した夫は、ダイニングテーブルの上に携帯電話を置いてお風呂へ行ってしまいました。
いつもはご飯が先なのに...と思いながら大きくなったお腹を抱えて、キッチンとダイニングテーブルを行き来しているときに、夫の携帯電話に突然の通知が。
夫はお風呂に入ると、20分は出てきません。
「隠し事はしない約束をしたよね、私たち」
そう思いながら、そのルールに則って、夫の携帯をそっと見たところ...。
「今日は楽しかった、素敵な時間をありがとう。また会いたい。○○」
は? というショートメールが目に飛び込んできました。
○○はもちろん女性名です。
は? え? どういうこと???
元夫とその相手がしたであろう情景が脳裏に浮かび、私は愕然としました。
元夫と相手に対しての怒りが煮えたぎりましたが、いやいや、ここはいったん冷静にならなくては...と自分を抑え、2人をしばらく泳がせてみることにしました。
お風呂から出てきた元夫はいつも通り、むしろいつもより機嫌が良くて本当に腹が立ちましたが、その場は我慢しました。
私に浮気はばれていないと思い込んでいる元夫は調子に乗り始め、飲み会と称した朝帰りを週末ごとに繰り返すようになりました。
1カ月ほど、自由に元夫を泳がせたある日、午前様で上機嫌に帰宅した夫がリビングのソファでいびきをかいて寝始めました。
例の相手からのショートメール通知が元夫の携帯に来ました。
待ちわびていた復讐の瞬間です。
「妻です。夫がいつもお世話になっています。今日もお2人で、さぞやお楽しみだったのでしょう。こんな夫で良かったら、どうぞご勝手に2人で幸せになってください」
そう返信をしてやったのです。
元夫はお風呂から出てきてメールチェックして何やら返信していましたが、その前に私が送ったメールを開いて、どんな気持ちで読んだのでしょうか。
返信した次の日から、夫は定時に帰ってくるようになり、週末は家で私と過ごすようになりました。
しかし、もう後の祭り。
話し合いもせず、私は里帰りして出産。
二度と元夫の元に戻りませんでした。
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