朝から丸出しにして...こんな母親はイヤだ! 美容健康オタクの母が続けた健康法

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:61
プロフィール:母の猪突猛進ぶりにいつも父が耐えていて...その気持ち、よくわかるなあ、としみじみ思う今です。

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母は健康オタク、美容オタクでした。

あれがいい、これがいいと聞くと、すぐに試して取り寄せます。

ママ友ネットワークからの健康、美容情報を次から次へと取り入れますが、長続きしたことはありません。

そして、いつも言うことは同じです。

「だって、いいと思ったのよ」

まとめ買いも好きなので、在庫はたまる一方でした。

ダイエット食品のレトルトパック、錠剤、粉末...結局、これを処分するのはいつも私です。

母は何もせず、少しでも責める言葉を言おうものなら「じゃあ、私はどうしたらいいの?」と開き直ります。

サプリメントの類ばかりではありません。

健康器具、健康寝具も後先のことを考えずに買ってしまいます。

あるとき、大きなベッドを購入しました。

「それ、どこに置くの?」

「奥座敷が空いているからそこに置く」

ところが「あの部屋は寒くて眠れない」...以上。

電気治療器は、買ったところで説明書の内容がよく分からず、使えないまま。

また、あるときは「この電気治療器はいいと思ったから、家族みんなの分まで買った」と複数台一気買い。

いいかどうかも分からないのにそんなに買ってどうするの?と非難すると「だって、いいと思ったのよ」です。

健康マットレスも家族どころか、弟の家族の分まで購入し、ご丁寧に弟宅へ郵送しました。

「使ってないよ。隅っこに置いてある」

甥っ子の言葉です。

母はそんなことは知らず、せっせと情報を仕入れては買うの繰り返しでした。

ヨガ、針、数々のエステ、そして美顔器、やっぱり長続きはせず、結果は同じ。

そんないつまでも学習をしない母ですが、20代から83歳で亡くなるまでずーっと続けていた健康法がたった一つあります。

乾布摩擦です。

朝起きると、まず上半身をはだけさせ、おっぱいもあらわにして、乾いたタオルで全身をごしごし。

首もお腹もごしごし。

あるときはへちまタワシを使って、ついには亀の子タワシを使ってやっていたこともありました。

母にとっては、暑い日も寒い日も関係なく、一心不乱にこすっているのです。

我が家の男性ども(父と弟)は、たまったものではありません。

「毎日朝からおっぱい丸出しは勘弁してくれ~」

でも、母には聞こえていないのか、そんな悲鳴を意に介する様子はなし。

毎朝のルーティンは半世紀以上にわたって続くこととなりました。

となると、さまざまな健康器具等を試した健康オタク、美容オタクの母にとって「ベスト」だと選んだ方法は、お金がほとんどかからない乾布摩擦ということになるのでしょうか...。

それ以外のことで散財した金額に溜息が出ます。

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