有料老人ホームの「なんちゃって入所」を繰り返す祖母。次でもう10回! 振り回される家族が限界

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:りゅうこ
性別:女性
年齢:40
プロフィール:先日、誕生日を迎えました。充実した40代を送りたい!

有料老人ホームの「なんちゃって入所」を繰り返す祖母。次でもう10回! 振り回される家族が限界 93.jpg

私の祖母(86歳)は、10年前に祖父に先立たれてから一人暮らしをしています。

しかし、本人は頭も足腰もしっかりとしており、身の回りのことはまだまだ一人でこなせます。

足りないところは近所に住んでいる私の母(65歳・義理の娘)が助けているので、問題なく過ごしていました。

しかし、祖母としても「いつまでもこのままではいられない」と思ったのでしょう。

3年前のある日、突然「今のうちに有料老人ホームに入所しておきたい」と私たちに告げたのです。

有料老人ホームはお金も相当かかりますが、祖母はいくらか蓄えがあるようですし、要介護度1の祖母はそもそも特養には入居できません。

祖母が自分で判断できるうちの大きな決断を、尊重しない理由はありませんでした。

とはいえ、いくら元気といっても、祖母は一人で行政とやりとりしたり、ネットを駆使したりできるわけではありません。

そのため、有料老人ホームに入居するための手続きは、すべて私と母が代理で行いました。

具体的には、ケアマネさんとのやりとり、老人ホームの見学、入居前の要介護度認定、健康診断、大量の契約書への記入、そして引っ越しのための手続き等です。

一人の人間に「終のすみか」を用意するのですから、相応の手続きがあるのです。

すべての手続きをこなした私たちに祖母は感謝しながら、老人ホームに引っ越していきました。

しかし、いざ住んでみると本人のイメージと違ったようで、2日たたないうちに「何かが違うんだよねえ」と言って、あっさり帰ってきました。

それはまったく問題ありません。

もともと「お試し期間」でしたし、いざ入所してみたら「思っていたのと違った」と思うことはあるでしょう。

しかし、祖母としては「その老人ホームが合わなかっただけ」なので、他の老人ホームへの入居はあきらめていないようでした。

私たちに「別のところを探してほしい」と言ってきたのです。

もちろん、私たちは快く承諾して、再び手続きをしました。

そして、祖母はまた引っ越していったのですが...。

今度も2日たたないうちに「何かが違うんだよねえ」と、前回とまったく同じことを言いながら帰ってきたのです。

この時点で、私と母は嫌な予感がしていました。

そうなのです。

あれから3年しかたっていないのですが、祖母はこれを「9回」繰り返しています。

一人の人間を引っ越しさせるのですから、バカにならない労力がかかるのですが、入居しては2日で帰宅するという「なんちゃって入居」を9回も繰り返しているのです...。

本人は「迷惑かけるねえ、もう3回も帰ってきちゃってねえ」と言ってますが、違います! 9回です!

そして、これを書いている今も10回目の「そろそろ入所しておきたい」が来ています。

誰も老人ホームに入居してくれなんて言っていないのに...いい加減、勘弁してほしいです!

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