一家離散した家に残った父親の哀れな末路。かつての仲良し家族が暮らした家が今は...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北の会社員で妻と二人暮らし。子どもはいません。

一家離散した家に残った父親の哀れな末路。かつての仲良し家族が暮らした家が今は... 66.jpg

私の実家の話です。

私がまだ実家で生活していた10代の頃、実家の隣には夫婦と子ども2人(息子と娘)が住む一軒家がありました。

両親同士、子ども同士も私たち家族と年齢が近いこともあって、仲良くさせてもらっていました。

大きな家ではないのですが、不動産業を営んでいるとのことで、割と裕福な家庭に見えたのを覚えています。

夫婦仲も良く、子どもたちも仲が良さそうで、理想の家族に感じていました。

その後、20代で私が実家を出て20数年。

たまに実家に帰るたびに、隣人宅の様子は変わっていきました。

何年も荒れた状態が続いていたので、ある日「隣の家何かあったの?」と私の両親に聞いてみました。

すると、どうやら私が実家を出て数年たった頃に、隣人夫婦が離婚して、奥さんと子どもは家を出て、その後は旦那さんが一人で暮らしていたそうです。

しかし、旦那さんは3年ほど前に亡くなっており、隣人宅は誰も寄りつかない空き家になっているとのこと。

実は、私が実家にいる頃から旦那さんには他に女性がいたらしく、かなり前から夫婦の間で離婚するしないで揉めていたようです。

子どもたちもすっかり父親に愛想を尽かしていたのだとか。

さらに、一人暮らしになってからは不動産の仕事もうまくいかなくなり、亡くなる前の数年ほどは日雇いの仕事をして生計を維持していたと...。

一人暮らしになって食生活も乱れてしまったのか糖尿病を患って、病院を出たり入ったりしていたらしく、病状が悪化して最期は病院で一人亡くなったそうです。

さすがに葬儀は子どもたちが来て取り仕切ったようですが、それ以後、子どもたちは全く家に来ている気配はありません。

家や土地は息子か娘が相続しているらしいのですが、すでに2人共結婚して家庭を持っており、今さらあの家に戻ってくる気もないようです。

だからといって、お金をかけて手入れをしたり処分をしたりするのも面倒らしく、すっかり放置の状態。

一度だけ息子とおぼしき男性が家に立ち入ったのを私の両親が見かけたのですが、なんと玄関からではなく窓を破って侵入。

両親が息子の顔を覚えていたので通報はしませんでしたが、ちょっとびっくりしたそうです。

父親から鍵を預かっていなかったのでしょう。

やむを得ずに窓から侵入したのだろうと思われます。

4人で住んでいた時はきれいに手入れされた家でしたが、今では家の周りに雑草や竹が生え放題。

玄関にも近づけない状態で、すっかり荒れたお化け屋敷です。

タヌキやハクビシンがいるのを見かけたこともあります。

一家離散を気の毒には思いますが、火事でも起こされたらと不安になってしまいます。

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