<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女性
年齢:52
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる52歳の自営業。
今から15年ほど前に、ゴミ収集所をめぐるトラブルがありました。
町内会のうちの班の収集所は、ずっとうちとお隣さんの境界線上にありました。
その場所は道路に面しているのですが、設置した頃とは違って車の通りが激しくなりました。
それに加えて、夏になるとゴミの臭いが漂ってくるので、うちの両親をはじめ「場所を変えて欲しい」と思っているお宅があったようです。
お向かいのA君(私の1歳下で現在51歳)もその一人で、「会合で提案を出したい」とうちの父のところへ相談に来ました。
A君が父に相談したのは、父に発言力があるからとかではなく、子どもの頃から知っているので話しやすかったからだと思います。
相談を受けた父も良いことだと考え、早速、会合で提案を出しました。
話し合った結果、近くに家がない場所に移動させることに決まり、善は急げとばかりにA君は有志を募って収集所を動かしたのです。
しかし、動かしてから2週間ほどたった頃、乾物店のご主人Bさんが手のひらを返して「やっぱり不便で嫌だ」と言い出しました。
乾物店からは新しい場所も今までと距離は変わらないのにどうして?と、みんな不思議に思っていました。
特にこのことを提案し、自分で収集所を移動したA君は腹を立てて、急に反対する理由を知りたがりました。
そこで、A君があれこれと探ってみると、驚きの理由が判明。
なんと、うちの父と乾物店のBさんは犬猿の仲で、A君が父に相談したことを知って、へそを曲げたと言うのです。
そのことを報告に来たA君と父と3人で「下らない! そんな個人的な理由でみんなを困らせなくてもいいだろう」と怒りを爆発させました。
どうやら、同世代で大学を出ている人が近所では数えるほどしかいないせいか、Bさんは日頃から周りの人を下に見ていたようです。
自分に相談せず、内心見下しているうちの父に相談したことが許せなかったのだと...。
町内会の役員さんも巻き込んでBさんに改めて話をしたのですが、どうしても引き下がってくれません。
結局、ゴミ集積所は元の場所に戻されました。
それ以降、父だけではなく私たち家族全員がBさんから無視される羽目に。
理不尽なこの仕打ちに私はもちろん、父はますますBさんを嫌うようになりました。
ちなみに、Bさんの言動は町内会の人たちにも知れてしまったため、当時は寄ると触ると「子どもより分からず屋」「いつもえらそうに何様だよ」などなど非難の嵐。
今回の騒動を起こしたこともそうですが、普段から振る舞いが悪かったからだと思います。
町内の非難の的になってしまったせいで、しばらくの間はBさんが店番をしているときはお客さんが激減したとか。
Bさんが亡くなった今でも語り草になっていて、田舎の恐ろしさを教えてくれる出来事でした。
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