<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:61
プロフィール:あいさつがまともにできない部下ばかりで、めまいがしている私です。
2020年の夏のことです。
仕事が終わった22時頃に突然豪雨が来ました。
バケツをひっくり返したような激しい雨と恐ろしく響く雷の音、一瞬の稲光。
外の様子に困り果てた22歳の男性社員が「自転車で来たのですが、ちょっと怖いので車に乗せてもらえませんか?」と言ってきました。
私(当時59歳)は、快く引き受けたのですが、彼の住所を聞いてちょっと不安になりました。
この町は坂が多く、雨が降るとよく冠水をします。
彼の家に行くにはよく冠水する道を通らなければいけないので、どうやってその道を回避するか、頭の中で目まぐるしくルートを考えました。
そして出発して間もなく、前が見えないほどの水しぶきがかかりました。
「ええっ!」
暗闇で分からなかったのですが、すでに道路は水で溢れていたのです。
以前「アクセルを踏み続けていれば、マフラーに水は入らないから大丈夫」と聞いたことがあったので、必死にアクセルを踏み続けました。
なんとか走り続けるうち、消防署が見えてきました。
よし、消防署に一時避難をしよう! と消防署の手前まで来たときです。
道は膝下ぐらいまで増水しているというのに、目の前に歩行者が現れました。
あ! と一瞬アクセルを離した瞬間「ガクン!」と車は止まリ、みるみるうちに車内は浸水。
「あ~消防署まであと2mだったのに...」
でも、目の前だったこともあり、すぐさま消防署の方々が助けに来てくれました。
すると、男性社員が驚きの行動に出たのです。
「では、僕は帰ります」
そう言って膝下まで水に漬かりながら、ざばざばと音をたてて、さっさと帰って行ってしまうではありませんか。
「はぁ~!? びしょ濡れになった私を見捨てて帰るの?」
消防署員の方々は、ガタガタ震える私にタオルを貸してくれて、温かいお茶まで出していただき、心細くなっている私を安心させてくれました。
2時間ほどたって水が引いた後、エンジンをかけてみました。
「かかった~」
カラカラと音はするものの、なんとか車は動き、無事帰宅。
翌日、男性社員はまったく悪びれることもなく出社してきて、お詫びの言葉でも言うかと思えば...一言もなしです。
こいつのせいで、こいつのせいで...。
浸水した車の後処理は本当に大変で、内部のあちこちが水を含んでしまい、タオルに吸わせてもドライヤーをかけても、まったく効果なし。
窓を閉めて駐車すると、湿気で窓が一気に曇ります。
ひたすらアイロンをかけ続け、天日干しし、車内が完全に乾くまでに1週間かかりました。
しかし、カラカラ鳴る音は消えません。
心配なので運転するときは近場だけにしていたのですが、それからおよそひと月後、人通りのない下り坂で「ガラガラグシャーン」という音とともに車はストップ。
大通りでなくてよかった...のですが、車は二度と動くことはありませんでした。
ちなみに半年後、男性社員はいなくなりました。
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